日遊協 新年会開催し善後策を協議

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(庄司孝輝会長)は1月14日、東京・千代田区のグランドアーク半蔵門において、新年初めての定例理事会、臨時社員総会並びに新年会を開催した。臨時総会開催の理由は、理事の補充選任のためのもので、美山正広新理事を承認。東野昌一新特別参与、松谷明良新相談役とした。

臨時総会、記者会見、新年会を通じて、庄司会長は、昨年12月25日の6団体声明の対応として、リーダー決断について検証と今後の対応を会員に問うた。「理事会において業界のリスク管理について意見をいただいた。マスコミの取材動向を受け、頑なに首をすくめているようでは、社会からは不明な業界だという誹りは免れない。12月25日の声明は間違ってはいないと感じている。マスコミの不正機という表現は違和感を感じたが、業界として回収撤去を打ち出したことはいち早い対応であったと思う。撤去回収に伴い、前向きに考えれば、新しい遊技機を創っていく段階に入ったのではないだろうか。業界で活性化委員会を標榜しているが、脳科学の篠原教授に聞くと、ぱちんこ遊技機の効能でいう脳の活性化は、認知症の予防効果という事だが、現状からそれ以下に落ちないようにするだけの事で、本来の意味する活性化ではないという。活性化委員会もその意味では、名前を変えて、革新、改革といった意味合いにすべきだと思った。今年は、そういう転機の年と見定めている」(要旨)と述べ所信とした。

美山新理事は「我が業界は大変な逆風が吹いています。社会から厳しい目も見受けられています。社会、経済情勢もこの先何が起こるかわからないような不確実な時代です。そのような中で、大任を賜り重責を感じています。今、業界が優先してしなければならない事、社会からの信用をさらに高めて行く事だと見定めている。社会性を高く意識して、そして信用を得ていくために、業界の一員として汗を流してしていきたい。全ての団体、業界を守って参りたい。そのためには、目線を変えなければいけない。業界の目線で業界を守るためから、社会的な目線で守っていく変化が必要です。世の中からぱちんこが無くなっては困るという業界にしていくため、皆様とともに行動していきたい」と新任挨拶した。また、今後、当面の課題について報告され、「ぱちんこ遊技機の撤去回収等に関する声明」を着実に遂行していくことに焦点を当て、健全化勉強会の各支部開催を当面実施していくとした。

新年祝賀会では、金沢全求理事長(日工組)が乾杯の音頭を担当。「昨年、遊技機の問題でご心配、ご迷惑をかけ本当に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。昨年、団体加盟が実現した矢先のこの遊技機の問題でした。皆様に叱咤激励いただきながら、次代につなげていけるよう、弁解もしませんが、ホール様のご協力をいただけるようしていきたい。中途半端な解決をせず、新しい時代を迎えられるよう、よろしくお願い申し上げます」と述べ懇親を深めた。ただ、新年祝賀会には、国会開催間もないためか、行政の来賓出席の姿はなく約75分ほどで中締めした。