日本遊技機工業組合(金沢全求理事長)は4月25日、都内中央区の(株)三洋物産東京本社において、「ちょいパチ」の業界メディア向け発表会を開催した。
ちょいパチとは、特賞確率1/40以上、スタート賞球5個以上という、大当り体験をより身近に感じられるスペックの遊技機だ。挨拶に立った金沢理事長は、遊技産業活性化委員会の下部組織である、遊技機検討委員会にてちょいパチの構想が上がり、日工組としてホール5団体(全日遊連、日遊協、同友会、余暇進、PCSA)に提案する次第となったと経緯を説明。射幸性の高い遊技機が多く見られる現状を述べ、「パチンコ初心者が始めてプレイして大当りを体験できなければ、『パチンコはお金だけがかかる遊びだ』と捉われてしまい、次から足を運んでくれなくなります。ちょいパチは初めての方でも安心安全に遊べる遊技機がコンセプト。新たなジャンルとして提案させて頂きます」と語った。
遊技性能の変化により、低貸営業の環境へも影響が予想される現在、代替となる4円パチンココーナーの構築が急務となる。ちょいパチは、1〜2時間の短い時間消費を目的としているプレイヤーや、パチンコがしたいのにお金がかかるため遠のいているプレイヤー、そして未経験者に対し、趣旨・目的を理解しながらが取り組む事により、能動的に業界トレンドを作り、気軽にパチンコができる環境を提供していく事が可能となる。
販売スケジュールは今年10月の定着を目標に、第1弾となる6月中旬の導入を皮切りに、以降、第2弾を7月中旬、第3弾を8月中旬に販売していく。第1弾〜第3弾までは業界全体のキャンペーンとして導入稼動促進施策を展開。コーナー定着後は各メーカーの特徴を生かした、遊べるスペックを順次リリースしていく予定だ。