全国遊技機商業協同組合連合会(中村昌勇会長)は11月13日、児童虐待を防止する「オレンジリボン運動」に賛同し、都内港区のニッショーホールで開催されたNPO法人 児童虐待防止全国ネットワークが主催する「第14回 子どもの虐待死を悼み命を讃える市民集会」に、中村会長や副会長、社会貢献委員会のメンバーなど58名が参加。集まった約400名の人達と共に、虎ノ門から新橋、銀座、京橋公園までの約3キロを行進し、沿道の人達に児童の虐待防止を呼びかけた。
オレンジリボンとは児童虐待防止のシンボルで、2004年に栃木県小山市で幼い兄弟が虐待の末に亡くなった事件を受け、市民団体で意識啓発のために考案し、2003年からNPO法人 児童虐待防止全国ネットワークが中心となって運動が進められてきた。そこで全商恊傘下の東遊商が5年程前から同運動に参加してきたが、児童虐待がなお続き深刻化していることから、これを全商恊規模にまで広げて運動を支援していこうとの趣旨で今回の参加となったもの。
同ネットワークの吉田恒雄理事長の挨拶後、昨年1年間に虐待などで亡くなった46名の子ども達の名前と、虐待死に至った状況が報告される中、参加者全員で子どもの冥福を祈って黙祷を捧げた。また、法政大学現代福祉学部の湯浅誠教授が「子どもの虐待の背景を探る〜深刻化する貧困の現状と子どもの育ち〜」と題して講演。「虐待の背景には貧困があり、子ども達6人に1人が貧困の中にある。貧困は貧乏+孤立であり、皆様でできることを考えて欲しいし、皆様が側にいるだけでの支援が子どもたちの救いとなる」と、子ども達への支援を訴えた。