近畿遊技機輸送事業協同組合(後藤達人理事長)は6月23日、和歌山県西牟婁郡の南紀白浜リゾートホテルにおいて、第20期通常総会を開催。翌24日は組合員や関連団体の親睦を図るべく、ゴルフコンペが開かれた。
組合員22社中20社(委任状含む)の出席で成立した本総会は、全4議案の審議が行われた。冒頭、挨拶に立った後藤理事長は、過去には今回の様に遠方での宿泊込みの総会が行われていた経緯に触れ、「私が理事長になってから初めて、遠方での総会となります。厳しい状況の中、組合運営も節約していましたが、たまには羽を伸ばして英気を養うのも良いのではないでしょうか」と述べ、難局を乗り越えるべく、組合員同士の結束を固めなければと呼びかけた。
続き、議長に後藤理事長を指名し、議案審議を開始した。第3号議案「要綱改訂の件」では、遊技機流通制度健全化実施要綱の一部(第5条)の文言を改訂した。施錠と防犯封印の役割を明確にすると共に、GPS管理の動体管理システムを搭載したデジタコ等を防犯封印として認める内容。近輸協の組合員は現在、防犯封印で管理している車輌が多いが、ドアの開閉記録のログと封印記録等による二重管理で、セキュリティー性をより高めて欲しいと呼びかけられた。
第4号議案「その他」では、ヤマト運輸・佐川急便の運送大手2社がこの度、中古遊技機の取扱いを停止した事による質疑などが行われた。全商協・回胴遊商から連合会(遊運協・近畿・中部・九州の各輸送組合)に要望が出されている事もあり、現在、対応が検討されているが、過去に東遊商組合員の中古機に限定して中古機配送業務を開始した業者が、価格競争の末に赤字となった背景もあり、対応は慎重姿勢だ。後藤理事長によると、ヤマト・佐川以外の(トナミ運送・西濃運輸等)も取扱い停止を表明しない限りは連合会としては動けないと語る。いずれにせよ中古遊技機輸送を一手に引き受ける事となれば大きなビジネスチャンスとなる。業界各団体にも理解を求めながら進めていきたいとした。
総会後の祝賀会には関西遊商や回胴遊商、日遊協近畿支部から多数の来賓が出席した。出席者は翌日のゴルフコンペ参加者も多く、その前夜祭として各々親睦を深めていた。ゴルフコンペ当日、初夏の涼しげな気候の中、31名8組がIN/OUTそれぞれ4組ずつに分かれたスタートした。ルールはWぺリア、ダブルパーカット方式、ハンディキャップ上限無し。宿泊したホテルに隣接する南紀白浜ゴルフクラブの潮風香る雄大な自然の中でのプレイを楽しんだ。表彰式では参加者全ての健闘を称えるべく、多数の賞品が並べられた。優勝は(有)エムエーシーの森川弘一代表、準優勝は飛鳥運輸の安藤一秀代表が獲得した。森川代表にはブルーレイディスクプレイヤー付きのプライベートヴィエラが贈られた。