全日遊連 「高射幸性回胴式遊技機」の自主規制は原案通り決議

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部泰久理事長)は4月24日、午後1時から第一ホテル東京(都内港区)において4月定例全国理事会を開催した。

阿部理事長の挨拶では、「決議事項 第2号議案では、前回、3月の理事会でも皆様にご協議いただきました、高射幸性回胴式遊技機について上程しております。お手元に配付しております資料の内容で、今後の取組について、ご承認を賜りたいと思っております。報告事項では、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)の西村代表理事から、2017年の電話相談事業の活動報告等について、ご説明いただきます。大変ご多忙の中、西村代表理事には、本日の理事会のために遠方よりお越しいただいております。皆様もご認識のように、現在、依存問題への対応は、業界における最優先事項であります。何卒、ご静聴いただけますようお願い申し上げます。なお、明日の午後、RSNの電話相談事業を中心とした年間活動報告のため、西村代表理事と私とで警察庁保安課を訪問する事となっております。続いて、パチンコ・パチスロ依存問題への対応についてでありますが、4月12日にパチンコ・パチスロ産業21世紀会を開催し、RSNの次年度の年間予算の増額について協議し、各団体から異議なくご承認をいただきました。現在、RSN沖縄本体の常勤相談員は、1名欠員が生じており、緊急避難的な措置として、長期の出向による人的支援を行っておりますが、これはあくまで時限的なものであります。RSNの求人難への対応のみならず、現在の相談員、事務系職員の待遇もできる限り改善するため、安定財源となる21世紀会の支援額を増額し、RSNの組織としての更なる安定化をはかりたいと思っております」と依存対策の強化に理解を呼びかけた。

午後3時30分過ぎから記者会見を開催。阿部理事長、伊坂重憲副理事長、大野春光副理事長、大西康弘副理事長、片山晴雄専務、榊原光裕専務(社会貢献機構)、西村直之代表(RSN)が会見に臨んだ。

■決議事項の「高射幸性回胴式遊技機」における今後の取り組みについて
前回(3月14日)全日遊連理事会で新基準に該当しない回胴式遊技機の中、とりわけ射幸性が高いとされる高射幸性パチスロ機に絞り、新たな設置比率目標値を定める案を決議。設置比率目標値は平成31年1月31日・設置台数の15%以下、平成32年1月31日・設置台数の5%以下、平成33年1月31日・設置台数の0%。業界6団体会議(4月12日)で全日遊連が他団体に同施策を説明。今回の決議により再び6団体で合意する。なお、『新基準に該当しない遊技機の30%(平成29年12月)は堅持する』事を付記する。「ただ、自主規制を守るというだけでなく、当該機を外せるような動機付けなる施策についても今後、メーカー団体と折衝していきたい」(阿部理事長)という。

【決議事項】
(1)2018年度通常総会資料(議題等)の検討について/承認
(2)「高射幸性回胴式遊技機」における今後の取り組みについて/承認
(3)2019年度第29回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーの実施について/承認

【報告事項】
(1)RSN2017年電話相談事業についての報告
(2)21世紀会(4月12日)におけるパチンコ・パチスロ依存問題への対応について
(3)日電協と全日遊連との定期連絡協議会の開催(4月18日)結果について
(4)平成29年度各都道府県方面遊協による「立入検査」(5517店・4万3487台)の実施状況及び各都府県方面遊協所属の「不正防止対策専従検査員等」に対する研修会(3月29日)について
(5)平成29年度詐欺と思われる「攻略法販売」及び「打ち子・求人募集」業者に対する注意喚起活動について
(6)遊技機リサイクル推進委員会の開催(4月2日)結果について
(7)全日本社会貢献団体機構からの報告について
(8)その他