財団大遊協 日本酒文化、世界一のつり橋を体感

公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(上浦文雄理事長)は10月4日、外国人留学生を対象とした社会見学会を開催。日本の技術や文化を学ぶ機会を留学生に提供する事を目的とした社会見学会には、同財団が奨学金を支給する奨学生やその友人、大学での公募によって集められた9ケ国(地域)の留学生38名が参加した。

午前9時、上本町バスセンターを出発した一行は、兵庫県神戸市東灘区にある菊正宗酒造記念館に向かった。同記念館は、国指定の重要有形民俗文化財「灘の酒造り道具」を展示する唯一の施設。丹波杜氏秘伝の「生もと造り」を今に伝えるお酒の博物館。酒造工程の説明を受けるとともに、普段は飲めない『しぼりたての新酒』を試飲するなど、酒造の歴史を体感した。

続いて兵庫県明石市の「魚の棚商店街」に訪れた。約100店舗ほどの店舗が軒を連ねており、明石海峡で捕れた美味しい食材が集結する明石の台所を散策した。その後は、市内にある蛸老亭において「神戸煮込みステーキとたこ釜会席」で昼食をとった。

午後からは、世界一のつり橋・明石海峡大橋に移動。明石海峡大橋は、兵庫県の神戸市と淡路島の間、約4キロメートルを結ぶ大吊橋。その神戸市側にある舞子海上プロムナードに訪れた。同施設は、海面からの高さ約47メートル、陸地から約150メートル、明石海峡へ突出した延長約317メートルの回遊式遊歩道がある。1995年(平成7年)1月17日に阪神・淡路大震災が発生し、地殻変動によって地盤が1 mずれた事により、橋の全長が自然に1m伸び1991メートルとなったが、建設中の地震発生にも耐え、工事継続に何も問題はなかった事など、大橋技術を体感した。

また、移動する車中では、同財団が協賛し、大阪府警本部が作成したDVD「女性のための防犯〜あなた自身を守るために〜」の上映や、参加者同士の交流を深めるため、防犯クイズ大会などを行った。