全商協所属の中国遊技機商業協同組合(松原陽輔理事長)は1月9日、広島市南区のホテルグランヴィア広島において新年互礼会を開催。組合員等およそ90名以上が参加した。
冒頭、挨拶に立った松原理事長は、昨年を振り返る中で、新規則機の供給停滞によって入替が進まない現状について触れるとともに、中国遊商管内における昨年12月末現在の中古確認証紙発給枚数が前年比1割減するなど販売会社にとっても厳しい1年であったと総括。この状況はしばらく続く見通しであるとともに、特に今年は改正健康増進法の全面施行によって更に厳しさを増すのではと語った。「その様な中だからこそ、我々は身近で手軽な大衆娯楽確立の為、一丸とならなければなりません。ラグビーワールドカップで活躍した日本代表のスローガン『ONE TEAM(ワンチーム)』の精神で、業界各団体との連携を深めるとともに、円滑な中古流通を図り、社会貢献活動等による各方面への支援を継続していきたい」と語った。
来賓には広島県警察本部より生活安全総務課の小出義範課長はじめ、中国地区遊協理事長協議会の全本和由会長、広島県遊技業協同組合の延川章喜理事長、回胴式遊技機商業協同組合の大饗裕記理事長、日本遊技関連事業協会中国・四国支部の平本直樹支部長ら多数が列席した。挨拶に立った小出課長は、県内の犯罪情勢について、刑法犯認知件数が減少傾向にあり、近年問題となっている特殊詐欺に関しても被害額が3年前のおよそ10億円から昨年は3億2千万円にまで減少したと報告。しかしながら金額はまだまだ多く、女性や高齢者を狙う悪質な事案も散見されることから、今年も被害防止に向けた協力を要請した。業界は各種課題が山積しているが、確実な点検確認による健全営業に努めてほしいとし述べ祝辞とした。
続き、広島遊協の延川理事長が登壇。一昨年の風適法改正施行よりおよそ2年が経過し、経過措置の終了まで1年となった。広島県内のホールでは昨年末までにみなし機の撤去を行なうとともに、高射幸性遊技機の設置比率を1月末までに15%以内とすべく対応をしていると延川理事長。「全ては射幸性の抑制という観点から身を削る思いで実践しています。業界は日々、変化し続けています。特に今年は新しい時代の生き残りをかけた正念場といえましょう。中国遊商の皆様と力を合わせて難局を乗り越えていきたい」と語った。乾杯の発声は中地協の全本会長が、懇親会中はアトラクションとして二胡奏者の姜暁艶さんを招いたショーが行われた。