兵庫県遊技業協同組合連合会青年部会(米田邦広部会長)は6月25日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸において、第45回定時総会(部会員全25名中、本人出席16名、委任状出席4名で成立)を開催した。
本年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、5月に予定していた定時総会を延期し、来賓者の見直しや祝賀懇親会の中止等を決定。この度自粛要請が緩和されたことから、規模を縮小しての開催に至った。新型コロナウイルス感染症拡大により、4月7日、兵庫県を含む7都府県に緊急事態宣言が発令され、4月8日から自粛休業を選択したホールに加え、4月15日には兵庫県知事による緊急事態宣言措置により県内全パチンコホールへの休業要請が出された。
冒頭の挨拶にともない、コロナ禍における業界の対応を振り返った米田部会長は、この様な経緯を説明し、県内では9割強のホールが足並みを揃えて長期間営業を自粛したが、一部のホールの対応がマスコミにより取り上げられ、スケープゴートにされたことで、業界が長年にわたり培ってきた社会的信頼に少なからずも影響を与えたことが非常に残念だと語った。
県知事による休業要請の全面解除となった5月23日、全ホールが営業を再開したが、遊技客数は以前のようには未だ戻っておらず、経営環境は依然厳しい状況が続いている。米田部会長は、業界から決してクラスターを出すことのないよう、感染症防止対策として兵庫遊協が独自に作成したガイドラインと併せ、県が作成したガイドランを全ての従業員が徹底し、確実に実施してほしいと要請し、従来からの課題であった受動喫煙や依存症への取り組みを引き続き継続し、青年部会が若い力と柔軟な考え方を大いに発揮するとともに、一枚岩となって業界の発展のためたゆまぬ努力をしていきたいと述べた。
続き、議長に田中勇気氏を選出して、全4議案の審議が行われた。今年は任期満了に伴う役員改選にて、新たに14名の常任委員を指名推薦によって選出し、全会一致で可決承認した後、執行部人事として米田部会長の3選を決議した。これまで2期4年を節目とする慣例も存在したが、コロナ禍をはじめとする業界の混乱期において、後進の育成を優先すべく人事が意識された。伴って、新たに2名の新任副部会長も選ばれた。
総会の来賓には兵庫県警察本部生活安全部生活環境課より岡村好文課長と、兵遊協より岡本芳邦理事長が列席。岡村課長は、緊急事態宣言下において、厳しい状況であるにも関わらず、ほとんどの店が休業を選択した事に改め敬意を伝え、「青年部会は今後の業界を牽引していく方達とお伺いしております。諸課題に真摯に向き合い、社会に認められるパチンコ業界として更に発展して頂きたい。我々も健全化に向けた協力を惜しみません」とエールを送った。
岡本理事長は、コロナウイルス感染症拡大防止の為、多くの店舗で休業措置がとられたが、これから第2波、第3波が予想される中、今後も同じ対応をするべきかを改めて考えていかなくてはと指摘。青年部会員には若い力を結集し、知恵を出し合って業界の未来を考えてほしいと呼びかけた。