一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)の人材育成委員会は2月19日、オンラインにより令和2年度「第5回女性活躍推進フォーラム」を開催。会員企業等18社の女性社員31名が参加した。
冒頭に担当役員の都筑善雄理事は、「本来であれば、集まって顔を合わせながらのプレゼンテーションの予定でしたが、コロナ禍という事で、全てオンラインになりました。戸惑いや不安があったかもしれませんが、逆に普段の業務では触れる事のない、最新のオフィスツールを使ってのフォーラム参加、企画の作成など、また育児などと両立されている方にとっては、オンラインだからこそ参加できたという声もいただき、新しい発見もありました。パチンコ業界においても、時代の変化への対応など、各社必要性を感じた1年でした。約4カ月間(5回)のフォーラムでしたが、今後の皆様のキャリアに大きく活かしていただきたい」と、参加企業、関係者の協力にも謝意を述べた。
総仕上げとなる今回のフォーラムは、6チームがそれぞれテーマを絞り、半年間練り上げた企画のプレゼンテーションを行った。参加した女性社員たちを派遣した会員企業の人事、総務などの担当者も招かれ、その成果を確認。プレゼンテーション後の投票でE-Girls(E)チームの「あつまれ!配信の森」プロジェクトが最優秀賞に選ばれた。
同プロジェクトは、女性活躍推進のための「インスタグラム(Instagram)」のアカウントをつくり、その中でのライブ配信、投稿を通して横のつながりを実感できる場所、研修や情報共有など、成長につながる機会づくりにしていこうという提案。女性活躍推進と向き合う中で、女性の働き方も多様性が広がっている事をキーワードとして、女性同士でつながりを持てる場づくりを検討した。特に20代の女性の離職率が高い統計もあり、この世代をターゲットした。その20代のSNS利用率は8割を超えるところから、誰でも簡単に使え、インスタグラムによる活用を試みた。また、店舗で従事する女性のみを対象として、お化粧の仕方などのLIVE配信、雑談、相談会、各店舗の紹介などをメニューに組み入れた。さらに、双方向のコミュニケーションが可能、多様な使い方ができる事、中央研修が必要ない事、店舗紹介など、より会社を知るきっかけともなり、離職率の低減など、職場の満足やモチベーションの向上、組織力の強化につながるとした。
「店舗で働く女性が、悩みにぶつかってもそれを乗り越え、成長し、イキイキと働ける」「自分一人だけじゃない。知らない誰かに相談しているのではなく、配信の森で話した事のある○○さん!とわかり、転勤先や隣の店舗でも仲間を感じられる」、「配信の森から新しい企画や制度が生まれ、女性の力で、今よりもっと会社をよくしていくきっかけになれば、最高です」とプレゼンテーション。即効性、入りやすさなど、情報の共有、共感につながると高評価につながった。