東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は3月24日、東京・市ヶ谷の遊技会館において、3月定例理事会を開催(理事総数76名中、直接出席30名、リモート25名)した。「給付型」pp奨学金への助成、緊急事態宣言解除となっても継続して感染防止対策の再徹底について決議を行った。
阿部理事長は、「店舗数も減少していて、業界は大変厳しい状況にあります。都内で営業している店舗は700店を切っているのではと、先ほども話していたところです。少しでも業界を元気にし、ファンの皆様に帰ってきていただける状況を作っていかなければいけないと思っています。守るべき事はきちんと守る事が重要です。感染対策はもとより、宣伝広告もそうですが、国民の皆様からご指摘を受ける事のないよう、する事が大事と考えます。是非ともご理解ご協力お願いします」と述べた。
【主な報告事項】
■pp(パチンコ・パチスロ)奨学金への寄付(案)について
pp奨学金は「給付型」の奨学金として、遊技客からの募玉や有志店舗の寄付を原資として、経済的に困窮を極める学生の修学をして5年目を迎える。これまで給付学生は100名を上回り、コロナ禍でアルバイトもままならない学生から命綱のごとく頼りにされている。吹浦忠正理事長(さぽうと21)のコラムで取り上げられ、それを読んだ都議会議員からも高い評価を受けた。そうしたpp奨学金の活動支援を目的として、200万円の助成が提案され、決議した。
■コロナ禍における当面の営業の在り方について
3月21日に緊急事態宣言が解除されたが、都内では新規感染者数は下げ止まり傾向と言い切れるような状況にはないところから、「お客様、従業員を守り、業界を守るため、感染防止対策の再徹底の他、過度な広告宣伝による世間からのいわれなき非難を浴びる事のないよう」協議を行った。協議の後、留意事項についてまとめ、次の通り決議案として上程し、決議した。
1 感染防止対策の再徹底
①「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」の実施項目の再確認
②変異ウイルスの拡大状況に対する一層の警戒
2 各種告知広告宣伝に関するもの
(1)告知可能な広告宣伝の内容
①自店の新型コロナウイルス感染予防対策の告知
②開店時間や新台入替の事実の告知
③組合が共同懸賞として実施するファン感謝デーの告知
④上記に関するSNS(ホームページ、メールなど)を利用したファン向けの告知。折込みチラシを利用する場合は、従来ルールの遵守のほか、感染症予防対策について必ず掲載して下さい
(2)告知が認めらない広告宣伝の内容
①テレビ、ラジオ、新聞紙面を利用した広告
②集客目的のイベント告知(ライターやイベント企業が関係するものを含む)
■「東京都ギャンブル等依存症対策推進計画策定委員会」における都遊協の事例報告資料について
東京都の同委員会は、医療関係者、事業者等、支援団体、行政の関係者24名で構成され、「東京都ギャンブル等依存症対策推進計画」の内容に関する検討を行う事を目的として昨年11月27日に設置され、2月26日に第2回会合が開催された。パチンコ事業者の代表として、小島豊副理事長が委員会に出席し、組合挙げたのめり込み対策の取組事例・活動を発表した事を報告。今後(4月以降第3〜5回を予定)は、計画案を協議していく模様。
■旧規則機の計画的な撤去に関するメーカー団体からの提案について
3月2日開催のホール4団体会議において、計画的な撤去に関する調査提案があった事を確認した。計画的撤去に向けて、4月末、7月末、9月末、11月末の4期に分け、ネット調査及び訪問(メーカー及び販社営業員)調査により予定している。組合員からは、計画的撤去の対応において、遊技機の供給状況について知りたいとの質問もあり、阿部理事長からは、今夏のオリンピックの開催状況(入替自粛の可能性の有無)など含め、メーカー団体とも連携を強化して、計画的撤去を粛々と進める中、推移を見守っている状況と説明した。
【報告事項】
①2021度における組合長(理事)等の異動に関するご報告のお願いについて
②「東京都ギャンブル等依存症対策推進計画策定委員会」における都遊協の事例報告資料について
③都遊協会報誌「To You News」について
④遊技機リサイクルシステムの進捗状況について
⑤都遊協ファン感謝デーの注文方法等について
⑥全日遊連「感染症予防対策商品等のスポット契約」について
⑦旧規則機の計画的な撤去に関するメーカー団体からの提案について
⑧中古機流通協議会の開催結果について
⑨自転車まちづくり博への出展について
⑩新型コロナウイルス抗体検査キットの値下げ及び賞品用個包装の開始について