一般社団法人遊技機リサイクル協会(江川明裕代表理事)は5月17日、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターにおいて、リモート会議併用して、第15回定時社員総会を開催。役員の改選では、新代表理事に趙顕洙氏(写真)が選任となった。
総会においては1号議案から5号議案までの各議案は原案通り承認した。未知のウイルスによる脅威にさらされ、影響著しかった1年とした。使用済み遊技機の回収については、前出の旧規則機の設置期限延長を受け大幅に新台購入や遊技機入替の計画が見直されるなどした結果、排出量は少なく推移した。コロナ禍により新台供給量も少なく推移。しかし、今後の見通しとしては、販売された新規則機の一部には顧客からの支持の高い機種も出てきており、旧規則機の撤去に向けて期待が持てる状況とした。
一方で、個人所有の不法投棄により一部自治体を通じて回収処理依頼も増えてきていると、遊技機の使用・流出について、何らかの規制・ルール作りの必要性も示唆した。非鉄・樹脂等の市場価格は、コロナ禍による経済活動の停滞で、大きく値が下がるなど、見通しは不透明。一部レジ袋の有料化など環境に対する意識の変化がみられるが、廃プラなど処理企業は少なく、ケミカルリサイクル処理施設の増加が必要とした。
協会システムの参加組合は、1都34県5方面(40組合)と、4県増加。協会システム参加メーカーは、ぱちんこメーカー32社、パチスロメーカー29社の状況となった。回収ぱちんこ(本体、盤、枠)12万7614台(前年比22.74%増)、パチスロ8万5274台(前年比0.22%減)。
今年度の事業方針として、全日遊連を始めとした各遊技関連団体へ協力を要請していく他、協会システム未参加の府県遊協及びぱちんこ・パチスロ遊技機メーカーに対し積極的な参加を求めていく。そのため①パーツリサイクルの促進②障がい者自立支援及び高齢者雇用の支援③排出部材・部品の利用促進及び商品開発、という3本柱の促進を決議した。
【新役員】(敬称略)
代表理事 趙 顕洙
副代表理事 阿部恭久、田中幸也、伊坂重憲