一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)は5月20日、本部会議室において今年度最初となる定例理事会を開催。21世紀会(5月20日)決議内容の一部改訂について確認協議した。また、遊技機の大型化に関する検討会を5月10日に立ち上げ、審議が始まった事を報告した。西村会長は、昨年8月に会長に就任。11月には病魔に襲われ入院・リハビリするなど、就任以来9カ月が経過した。6月には最初の定時総会を予定しており、新年度に向け意欲を示した。
【主な質疑】
■21世紀会決議内容の一部改訂について
21世紀会の改定案が提起され決議に至った。計画的撤去と平行して、適切な廃棄処理を進めていかなければならない(5月7日発出)と周知に努めたいとした。
■遊技機の大型化に関する検討会の審議状況について
全日遊連の有志の方々からの問題意識の一つとして提起されていたもので、日遊協は横断的組織の立場上、日遊協が主催し、各団体の代表にも参加いただき協議していこうという事で5月10日に第1回を開いた。全日遊連、MIRAIの参加など、ホール団体として考えている遊技機の事について、日工組、全商協の参加の中で意見交換を行った。今後も、第2回、3回と継続していく意向。西村会長は、「当初は、遊技機がだんだん大きく、重くなっているという事については、苦言もあるでしょうが、マイナスではないというホールの意見もある。色々な意見がありますので、メーカー側に向け、色々な意見を出し合うという機会づくりに意義があると思っています」と述べた。
■コロナ対策コンソーシアムPTについて
日遊協は、このPTを通じて勉強会を進めてきており、主要な自治体に対してパチンコ業界の取り組みをより良く伝えた。4月26日には、東京都、内閣府コロナ対策室に対して、パチンコ業界の取り組みを文書(要望書・意見書)にして提出した。こうした一連の取り組みは「店舗の感染リスク最小化」「マスコミへの対策」「外部に業界の取り組みを示しコミュニケーションを図る」という目的につながっている。
■キャッシュレスの進捗について
日遊協は、業界がキャッシュレスの流れに乗り遅れないよう、一般社団法人キャッシュレス推進協議会への入会を行った。今後、準備と勉強と検討の場として日遊協内にPTづくりを予定している段階。「キャッシュレスは、日遊協だけでできる事ではありません。行政も含めみんなで検討し、考えていかなければならない。今後、勉強会を重ねていきたい」と西村会長は述べた。
■西村会長の健康状態について
「脳梗塞を11月3日に発症し、先日丁度半年が経ちました。担当医の話では、半年はしっかりリハビリが必要との事でした。引き続きリハビリを続けていますが、しっかりゴルフができるようになれるようトレーニングに励んでいます」と回復努力していると報告した。
■臨時理事会について
4月23日に会員企業の資格停止について開催。東京都・関東支部に所属するホール会員企業について撤去対象機を設置し続けている事から、60日間の資格停止を決定した。
■消費税(いわゆるインボイス制)の取り組みについて
それぞれの会員企業の取り組みについて説明を行っている段階。
■のめり込み(依存)対策の取り組みについて
依存対策の基本計画では3年目の最終段階に入っている。日遊協は、アクセス制限に関して担当している。自己・家族申告プログラムの対応では、ネットから申告書をダウンロードできる、複数店舗に向けた手続きの軽減、顔認証システムの活用(モデル店)の検討など。現在、導入マニュアルの改訂を進めている事、申込手順をイラスト等でわかりやす伝えるガイドの作成、導入店舗のネット検索が可能になるよう対応中。顔認証導入では、勉強会を開き、レポートをまとめている段階。
■日遊協・西村会長とパチンコ談議を試行した感想について
西村会長は、年初よりクラブハウスを使ったパチンコ談議を10回ほど開催していた。同アプリは、音声SNSというもので、「世界中の人が気軽に話し合える場所を提供」するコンセプトで脚光を浴びている。そうした音声SNSを主催した西村会長は、「本当に楽しく、普段私たちが接する事のないような色々な方々と、お話しできたという事は、個人的には嬉しく、よい機会でした。モデレータ役の金光淳用氏(MIRAI副代表)に協力いただきながら、当初の10回を一区切りとしました」と感想を述べた。
<主な議題とその他の報告事項>
①パチンコ・パチスロ産業21世紀会(5月20日)決議内容の一部改訂について
②21世紀会・依存問題対策の推進状況について(パチンコ・パチスロ依存問題WEBフォーラム)
③コロナ対策コンソーシアム(共同事業体)PTについて
④遊技機の大型化に関する検討会の審議状況について
⑤総会上程議案について