PAA 行政担当官を迎え、健全化に組織拡充

一般社団法人ぱちんこ広告協議会(大島克俊理事長)は11月24日、第5回社員総会をオンライン併用により開催(65会員中52名出席・委任状含む)した。理事の増員では、宮崎公章氏、岡崎翼氏、荒川猶弘氏、毒島大輔氏を選任。副理事長に平野輝寿氏(筆頭)と本橋優氏を選任した。

大島理事長は、「5 期目はコロナ禍対応に奔走した一年となった。社会全体も混乱する中、遊技業界は他産業と比較しても非常に厳しい経済活動を余儀なくされた。我々PAA はこの環境下で何ができるか、手探りしながら活動を続けてきた。振り返れば業界を、PAA を良くしていこうと半ば思いだけでやってきた一年だったように思う。最近ではコロナ感染者も激減し、経済活動も回復し始めたようにも見えるが、改めて PAA として何ができるか見つめ直し、6 期目は業界にとっても会員企業にとっても価値のある活動にしていければと思っている」とあいさつした。その後、来賓として警察庁生活安全局保安課の朝妻係長が出席し、小堀課長の祝辞を代読した。

議事に際しては、2副理事長体制に拡充するなど3議案を上程し、原案通り承認した。第6期の活動では、「コロナ禍で停滞した各活動の再開と、新たな環境下で引き続き『ぱちんこ業界の活性化』をビジョンに掲げ、『会員企業が安心して活動できる環境づくり』に邁進します。今期も引き続き目的達成に必要な4つの力『交渉力、影響力、企画力、団結』をキーワードに、『PAA オリジナルサービスの拡充』『ぱちんこ業界が抱える全体課題に対する取り組み』『新たなファンの創出』を行っていきます」として、広告規制検討ワーキンググループ、企画制作ワーキンググループ、ぱちんこ大会(仮称)を新設するなど、確認した。

■行政の講話内容(要旨)
貴協議会は、2016年の設立以来、業界における広告宣伝の適正化に努められ、ぱちんこ業界の健全化に寄与しているものと認識しています。他方で、ぱちんこへののめり込み・依存問題については、依然として多くの方から高い関心を集めているところであります。

業界では、既に、「パチンコ店における依存問題対策ガイドライン」の策定、広告・宣伝に係る共通標語の活用についての全国的な指針の策定など、各種の対策に取り組まれています。また、貴協議会におかれましては、「ぱちんこ業界における広告・宣伝に係るガイドライン」の策定や「ギャンブル等依存症問題勉強会」の開催のほか、今後のぱちんこ産業における広告宣伝の在り方についての調査・研究にも取り組まれ、広告宣伝を適正化すべく尽力されているものと承知しております。

広告・宣伝の健全化は、清浄な風俗環境を保持するために不可欠なものであるとともに、ぱちんこへののめり込み・依存防止対策を進める上でも欠かすことのできないものであります。業界自らが問題意識を持って取り組むことが重要と考えており、引き続き、貴協議会がその中で大きな役割を担い、推進されることを心から期待しております。

私どもとしましても、ぱちんこ業界の健全化に向けた施策をより一層推進していきたいと考えております。今後とも、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。