一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)は11月25日、令和3年度第3回目となる女性活躍推進フォーラムをオンラインで開催。会員ホール企業など19社から女性正社員31人が、「インバスケット(未処理箱)思考〜究極の判断力を身につける」のセミナーによって優先順位をつける力と問題解決の力を養い、生産性を高めていく上で大変重要な時間管理の意識を高める事を学んだ。
前回から採用された 日直制度による司会進行は、Dグループ「ナチュラルウーマン」が務め、フォーラムの進行を行った。まず前回振り返りと現在の進捗状況の報告が行われた後、セミナーを受講した。今回は、立川美夏子氏((株)エンタテインメントビジネス総合研究所)を講師に迎え「インバスケット思考 〜究極の判断力を身につける!!〜」を学んだ。
立川氏は、1950年代のアメリカで始まった「インバスケット思考」を、限られた時間や条件の中で同時多発的に発生するアクシデントを解決・処理していく思考方法と説明。発生している問題を重要度と緊急度のマトリクスに置き、すぐにやるべき重要度の高いものから、後で対応しても良い事象までの優先順位を付けていき、問題への対処能力を向上させるというレッスン。3つのルールがあり、絶対的な正解はないと理解する(各自が置かれた状態、社内ルール、地域環境などで優先順位は変化する)、主人公になりきって取り組む、時間を意識する事などを知識としてインプットした上で、グループに分かれてインバスケット思考を体験した。インバスケット思考を続けていく事で、優先順位決定力と問題解決力、判断力が磨かれ、より速やかで客観的・合理的な判断が可能となる事がわかった。追われる仕事から追う仕事作りへと思考が変化していくともいう。
休憩をはさみ、ブレークアウト機能を使用したグループディスカッションに移り、この1カ月の活動をもとに企画の骨子を練り上げた。「企画書」フォーマットのうち、提案議題、その目的、背景(現状)の3点にブレない一本の柱を通し、具体的な企画内容作りに着手する事を今回の目標とした。また、次回は各グループの進捗状況を確認するために短時間のプチプレゼンを行うため、そこに向けての準備も含まれた。なお、企画作成に関わる打ち合わせには、引き続きビジネス用SNSを使っていく。
羽山副委員長は、「フォーラムも折り返しましたが、次回のプチプレゼンではぜひ本番を想定した発表をお願いします。どのグループも皆さんの思いが詰まっていると思いますが、それを初めて聞いた人はどう感じるだろうか、伝わるだろうかと想像しながら、グループの皆さんで協力しながら課題を進めていただければと思います」とあいさつし、締めくくった。
同フォーラムは、女性活躍のテーマに絞り、学びと創造の場として平成27年度から開始。女性も働きやすい環境、キャリアを描ける風土、女性が一層輝く企業、業界づくりの一環として人材育成委員会が企画開催している。会員企業の枠を超え女性社員同士が一緒に現状の課題抽出や改善策の模索、キャリアプラン、ワークライフバランス等について考え、それを自社において広める側になれるよう養成している。今年度は前年同様、コロナ禍という事で、全5回はZoomにより開催している。