全商協所属の関西遊技機商業協同組合(小西哲也理事長)は12月16日、奈良県ならびに和歌山県の社会福祉協議会に対して車イスを寄贈した。
関西遊商が社会貢献活動の柱として実施している車イス寄贈事業。毎年秋に行われる組合チャリティーゴルフによって浄財を集めていたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催が中止された。今回は防止対策を徹底した中チャリティーゴルフを再開し浄財を集め、例年同様に関西の2府4県に計40台の寄贈が実現した。
その最初の寄贈は16日午前、奈良県橿原市にある県社会福祉協議会の訪問が皮切りとなった。関西遊商を代表して月川誠仁常務理事は、同協議会の中幸司常務理事に目録を届けた。月川常務は、「今回で節目となる10年を迎え、累計400台の車イスを寄贈する事ができました」と報告。中常務からは、「寄贈いただいた車イスは必要とされている方の大きな戦力になっています。現在、コロナ禍によって様々な孤立化や困窮、制度の狭間にある方の存在が明らかになっています。困窮された方の総合支援資金では、通常400件ほどだったのですが、今は年間で2万7000件の申請となっています。車イスの寄贈におきましても、継続してご支援していただいている事に改めて感謝申し上げます」と遊技業界の社会貢献の取り組みに謝意を述べた。
その後、午後からは和歌山県和歌山市にある県社会福祉協議会を訪問。月川常務は、中西淳常務理事(和歌山社協)に目録を届けた。毎年、継続した車イスの寄贈に中西常務は謝意を述べた。「パチンコホールはコロナ禍で大変ご苦労されていると思います。私は、昨年パチンコホールが非難されましたが、世間で心配されるような事は無いと思うファンの一人。換気も十分に行き届いており、しゃべるといった事はないと思っている」とホールでクラスターが出たと聞いた事はないと談話。月川常務は、「これまで続けてきたこの活動はとても大事な社会貢献活動として組合員も認識しており、何としてもコツコツと継続していきたい」と述べた。
関西遊商では、残る府県への寄贈について来年1月初旬にも予定しており、業界の社会貢献への取り組みを内外に発信していく考えだ。