一般社団法人パチンコ・パチスロ奨学金(吹浦忠正代表理事)は3月26日、2022年度のpp奨学金給付生として33名を決定。法人化して初の給付生はコロナ禍という中、全てオンライン(27名参加)において実施した。
吹浦代表は、「パチンコ業界と苦学しながらでも勉強したいという学生さんたちをつなぎ、この活動が立ち上がりました。私たちの活動源泉は、単に奨学金を送るというだけに留まりません。一人ひとりとつながり、お互いが仲間という意識の中で、さらに継承していく事を基本としています。この基金は、パチンコ愛好者の善意で成り立っています。皆さんは未来を求める若者です。お互いが理解しあう機会を是非とも感じていただきたい」と挨拶した。
阿部恭久会長は、返済を求めない給付型奨学金としてpp奨学金の設立経緯を説明した後、「世界的にはロシアのウクライナ侵攻など不安の多い時代です。そんな中ですが、皆さんはしっかりと学び、研究をして世界が一つになれるような活動の一環を担えるような方々が育っていく事を祈念しています」と給付生の門出を祝した。また、小島豊理事からは、pp奨学金の設立意義、そして役員各位を紹介。続き、町井裕理事(元四谷税務署長)、金村成芳理事(大蔵物産(株)代表取締役)、白石良二理事((株)千歳観光代表取締役)、高橋敬子理事(社会福祉法人さぽうと21理事長)が、成長と飛躍への願いを込めた祝辞を述べた。
その後、pp奨学金給付生一人ひとりが抱負を述べ、その後は卒業生から激励のメッセージを寄せた。最後に、平澤勝栄衆議院議員が応援メッセージとしてpp奨学金として勉学に勤しむ給付生を輩出している事に賛辞を送った。
「pp奨学金」は、かねてより積極的に社会貢献活動を推進してきたパチンコ・パチスロ業界有志が、いち早く奨学金の問題に着目し、社会福祉法人さぽうと21とともに設立し、返済を求めない給付型奨学金。経済的に困窮している向学心溢れた学生であれば、学校や学部、学科を問わず誰でも応募できる稀少な学生支援プログラムとして、国公立大学を中心に全国の大学で認知されている。pp奨学金は、2017年度8名(パイロットケース)、2018年度22名、2019年度36名、2020年度43名、2021年度50名と進展している。