21世紀会 パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会開催

遊技業界13団体が初めて合同で開催した「パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会」が6月24日、東京・赤坂のホテルニューオータニで開催され、遊技産業議員連盟から田中会長以下56名を含め、パチンコ・パチスロ産業に関わる関係者ら約600名が参加した。

会場では、パチンコ・パチスロ産業21世紀会を代表して全日遊連の千原副理事長より遊技業界のパーパス「遊びの力で、心を元気。」が発表された。千原副理事長は、「パーパスとは企業や団体の存在意義や目的を示すもので、活動や決定に方向性を与えて、現在の急速に変化する時代において極めて重要」とし、今回の発表では、パチンコ・パチスロ産業が関連を含めて約30万人もの雇用を生み出し、地域経済の活性化や災害時の一時避難場所の提供、防犯関係の協力を行う協定の締結を各地の自治体と結ぶなど社会貢献活動も積極的に行ってきているが、そうした活動が業界外にはあまり知られていないとして、遊技産業全体での揺るぎない存在意義が必要であると語った。

続いて、マルハン東日本カンパニーブランド戦略部の西部長が立ち、業界にパーパスが必要な理由について解説。ここ30年で遊技人口の減少に歯止めがかからない状況を踏まえ、2011年に発生した東日本大震災、2019年からのコロナ禍など、生活自体が大きく変わるような出来事による社会心理の変化によって大きく左右する業界であり、また離反したユーザーは戻らない傾向にある。このままであれば、2030年には遊技人口が450万人に減少すると予想されている。その都度、我々は目先の利益を求めた結果、社会から自分たちのことしか考えていないと認識されてしまい、社会から必要ない存在となってしまった。今一度、業界は社会心理を理解し、社会から認められる存在へと変わらなければならないとした。

再び立った全日遊連の千原副理事長は、「遊びの力で、心を元気に。」とのパーパスを発表し、業界全体でパーパスを打ち出したのは我々の業界が初めてではないかと語り、遊技産業が新しい一歩を踏み出した記念日だったと言ってもらうべく、業界が一丸となって行動していこうとし、関係各位の理解と協力を要請した。