全商協所属の関西遊技協業協同組合(草加和徳理事長)は7月13日、幼児置き去り等の車内放置事故を未然に防止する為、ホール駐車場の特別巡回活動を行った。5月1日から10月31日までの特別警戒期間にはホールだけでなく、全商協系の組合員も営業先のホール駐車場において車内放置事故を防ぐべく巡回活動を行っている。この度の活動は関西遊商の社会貢献・環境対策委員会(北岡潤史委員長)が、特別巡回という形で一斉に活動する事により、事故0を目指すべく意識を更に高め、組合員やホールへの啓蒙へとつなげる。
参加者は委員会のメンバー11名とその従業員を加えた18名。巡回に先立ち、関西遊商の事務局に集合し、出発式を行った。挨拶に立った北岡委員長は、巡回に際して特に車中を覗き込む活動である為、不審者と見間違えられてトラブルを生じさせないよう、関西遊商の組合員である事をアピールするビブスの着用や、ホール管理者に対して巡回する旨をしっかりと伝えるなどのポイントを説明。子どもの車内放置事案など異変等発見した場合は声かけを行うなど必要な措置を講じるとともに、速やかに管理者等に報告するなどの注意点が伝えられた。
その後参加者は車8台に分乗して、府内の17ホールを巡回した。当日の気温は38度近くの猛暑日であったが、痛ましい事故を防ぐべく、1台1台確実に見回った。北岡委員長は活動を振り返り、巡回中に子どもを発見できなかった事にほっと胸をなでおろした。しかしながら、昨年は静岡県と山口県で死亡事故が発生しており、関西でも予断の許されない状況にあるという。「我々の活動を一つのきっかけに、事故を未然に防止すべく意識が更に高めれば幸いです。昨年の死亡事案は2件でしたが、巡回活動によって発見し、未然に防止できたケースは山ほどあります」と述べ、業界が一丸となって取り組んでいかなければと語った。