関西遊技機商業協同組合(和久田守彦理事長)は3月21日、兵庫県丹波市において、災害復興支援ボランティア作業を実施した。この活動は昨年8月、近畿や東海、中国、四国など広範囲にわたった豪雨、いわゆる「平成26年8月豪雨」において、土砂災害をもたらした丹波地方の復興を目的としたボランティア活動だ。関西遊商のリサイクル・環境委員会が中心となり昨年より数度にわたり現地に赴いてきた。
4回目となる今回は、3月末にボランティアセンターが閉館になってしまうことから、最後の活動となった。ボランティアメンバー一行は、センターで活動場所の割り振りが行われたのち、バスで活動場所へ向かった。今回は山肌に建立されたお寺「石象寺」の墓所に堆積した土砂を撤去する内容で、メンバーはスコップで掻き出した土砂を一輪車に乗せ、集積地へと運ぶという作業を行った。
土砂は前々日に雨が降った影響により、水を多く吸って重くなっていた。お墓の土台の高さにまで流れ込んだ土砂をつるはしでほぐしたり、大きい石は手で取り除いたりしながら、墓所本来の通路を掘り出していく。土砂の中には流されてたり倒れてしまったお墓も埋まっており、それらを傷つけないように気を遣いながら作業を行った。
水を吸った重い土砂を運ぶという重労働に加え、墓石を傷つけない繊細な作業が求められるという現場の中、3月のまだまだ温まりきらない気温の中、メンバーは半そで姿になったり、額から汗を滝の様に流す姿が見られた。メンバーからは「我々の活動が少しでも地元の人の役に立てられれば嬉しい。業界としてもこうした地道な取り組みがいつか実を結ぶのでは」といった声が聞こえた。