都市対抗野球 5年ぶりに伯和出場

ホール経営企業のチーム伯和ビクトリーズ(広島県東広島市)は、第89回都市対抗野球大会の4日目第1試合(7/16)、鷺宮製作所(東京都)と対戦。午前10時半プレイボールした試合は、序盤、打者一巡により鷺宮に4点を献上、4-2で伯和の夏は終わった。

中国第1代表の伯和ビクトリーズ(5年ぶり9回目)は、大会直前に起こった平成30年7月豪雨により被災、「豪雨被害を受けた地元に、明るい話題を届けたい」と全員で誓って臨んだ大会だった。そうした思いは、応援する側も同じで、第1試合にもかかわらず、応援席はどんどんと埋まり、声援がこだました。また、バックスクリーンのモニターには、東広島市の高垣広徳市長が防災服を着て、ビデオレターで登場し、「みなさんの頑張りが私たち東広島市民の力です」とメッセージを届ける中、試合はスタート。試合が動いたのは3回だった。先頭打者のレフト前ヒットを丁寧に送りバントし、内野安打を絡めて先制点。しかし、その裏1アウトから連打、死球により満塁となり、打者一巡の猛攻を受けた。その後は、あきらめない応援団の声援もあり、9回先頭打者がヒット、そしてタイムリー2ベースで一矢報いたが、その後押さえ込まれ、ゲームセットとなった。

試合後、チームを代表して、北舛宏喜副部長がたくさんの応援をいただいた事に謝意を述べ、「5年ぶりの出場は『初出場同然』、感謝の気持ちを持って戦った。また来年、この悔しさをバネに羽ばたいていきたい」と、野球部のマスコットキャラクター「ビクトリオ」(不死鳥をモチーフ)のように、復活を誓っていた。

9回ノーアウトで1点を返し、盛り上がる伯和応援席

伯和ビクトリーズと応援団による記念写真

グループ代表の安本政基社長が豪快なフォームで始球式

地元の酒まつり・酒みだればやしを披露