公益財団法人大遊協国際交流・援助・研究協会(高島洋理事長)は11月15日、大阪市天王寺区の大阪国際センターにて府内の外国人留学生を対象とした日本文化体験会「国際交流茶会」を開催した。同事業は留学生が日本を代表する文化である茶道と着物の着付け、古くからの遊具等を体験することで、日本への理解をより深め、ゆくゆくは母国と日本の文化交流及び国際相互理解の促進に貢献する事が目的。茶道家の集りである茶道裏千家淡交会大阪西青年部との共催となる。
17大学から88名の留学生が参加した今回のお茶会。財団大遊協は援助を行う奨学生はじめ、府内の大学から広く留学生を募集(選考は先着順)した。主な国籍は中国や韓国、台湾といったアジア圏出身者が中心。中にはポーランドやギリシャ、ブルガリアといった国からの留学生もおり、合わせると15カ国・地域からの留学生が集った。
当日は午前・午後の2部構成で進行した。受付順に留学生達の着付けを行い、待ち時間は別室で折り紙や剣玉、独楽、ふくわらいといった日本の伝統的な遊びを楽しんだ。参加者には女性の姿が多く、日本人でもなかなか着る機会のない着物体験に感激し、記念写真を撮る姿がいたるところで見えた。茶道体験では淡交会のメンバーによって所作等の指導が行われた。供された茶菓子の綺麗さに目を輝かせたり、お茶の苦さに驚いていたりと、留学生達は新鮮な感動と味わうと共に、日本に対する理解を楽しみながら深めていた。