公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(山田稔理事長)は12月9日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、奨学生親睦交流会を開催。同財団が奨学金を寄贈する留学生や受給者OB・各大学事務担当者を招き、基調講演や卒業生の体験発表、三味線の演奏などが行なわれ、同協会が奨学金援助を行なう留学生35名(全39名中)が参加した。
挨拶に立った高島洋専務理事は「今年も残すところ20日ばかりです。不景気の最中にあり、昨年も”来年こそは良い年に”と祈ったものの、景気回復の兆しは見えてきません。せめて気持ちの中だけでも明るい世の中である事を祈っております」と語り、留学生たちがひったくりや性犯罪の被害に遭わないよう注意を呼びかけた。
基調講演では元シャープKKブランド戦略室長で、現在は石井ブランド戦略研究所の代表を務める石井彰氏が「就職活動に役立つパーソナルブランドの磨き方」と題した内容の講義を行なった。石井代表は、留学生が日本の企業で就職するためには、パーソナルブランドを分かりやすく表現した自己PRストーリーを作成することが大切と語り、その手法をはじめ、これから就職活動を行なう留学生達にアドバイスを行なった。
阪南大学を卒業し、現在日本の企業に勤める曾さんが奨学生OBとして、就職活動にまつわる自身の体験談などを交えたアドバイスを行なった後、交歓会を開始。栄山会師範の山田栄水氏による津軽三味線演奏や、ビンゴ大会等のレクリエーションが行なわれ、留学生達はテーブルを囲んで昼食をとり、日本語や母国語で楽しそうに交流を行った。