警察庁 日工組の総会で古谷課長がエログロ表現に苦言

警察庁の古谷洋一保安課長は、5月29日に開催した日工組の通常総会に来賓出席し、ぱちんこ業界に厳しい眼差しが注がれている点を含め、業界の健全化を強く要請。総会の席上では、関川朋大課長補佐(保安課)が行政講話を行った模様で、懇親会では祝辞に際して、次のように健全化を要請した。

(挨拶要旨)
金沢新理事長から、手軽で健全な大衆娯楽を目指すという挨拶がありました。ぱちんこ営業は適正に行い、健全な娯楽を与える営業となるよう許可営業として位置づけられ、私どもとしてもそうなっていただきたいと思っています。ただ、国民の意見、受け止め方がそうなっていないのも事実ある。昨年末「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」に対するパブリックコメントを実施した。通常、パブコメの意見はほとんど来ないものだが、今回1356件という意見が寄せられた。一つ一つその意見を確認したが、この法令への意見はほとんどなく、のめり込みの問題、諸々のぱちんこ営業をめぐる問題について、規制強化あるいは許可すべきではないといった意見が見受けられた。イメージだけで意見される方もいるかもしれないが、国民の中にそうしたイメージを持っているということ自体は重く受け止めなければいけない。風営法を所管する私どもとしても残念な結果と思っている。業界挙げ、少しでも理解してもらえるようしていただきたい。

金沢新理事長から、ライトユーザーの獲得を目指すという挨拶がありました。当課の課長補佐も機会のあるごとに講話させていただいている中、ヘビーユーザーに偏った傾向が強いという内容でお話させていただいている。ツールとしての遊技機は、ぱちんこ営業全体をどういう方向に導くかという、大きな影響力を有している。その意味では、日工組の果たす役割というのは大きい。執行部挙げて、健全化への取組みに邁進していることは肌で感じている。不正対策についても、他団体と連携して積極的取り組んでいただきたい。

お願い事ばかりで恐縮だが、射幸性の面ばかりでなく最近、目立つかなぁーと感じる事がある。液晶の画像表現の中に、やや善良な風俗、清浄な風俗環境に影響を及ぼす、害する恐れのある表示が行われていると取られかねないものがある。それはエログロ(エロチックでグロテスクなこと)的なものです。業界内で、そうした問題がないよう自主規制、あるいは各社内で事前チェックされているとは思うが、問題視されるものがあり、色々な場で業界の健全化が問われている中で、足を引っ張られるような事のないよう、組合員各社におかれては配慮いただきたい。

最近気になる事であるが、遊技機を設置した後で不具合が発生するという連絡を受けることがあるようです。しっかりした台(遊技機)を出していただきたい。製造業では当然起こりうる事であるかもしれないが、その際の対応というものを迅速に、そしてその教訓を業界全体で共有できるよう務めていただきたい。