一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献団体機構(杉浦生健会長)は7月、第15回社会貢献大賞等を冊子ダイジェスト版を作成し、業界の取り組みについて発信した。社会貢献大賞には、三重遊協の「不登校児童が通うフリースクール『三重シューレ』支援」事業をはじめとした11組合・組合員ホールの活動を高く評価した。また最終審査ノミネートの12組合・組合員ホールの取り組みを称えた。
大賞となった三重遊協の「不登校児童が通うフリースクール『三重シューレ』支援」事業は、2003年から活動を続けているNPO法人フリースクール三重シューレの活動を全面的に支援する活動。いじめ、馴染めないなど様々な理由、事情で学校に通えない子どもたちを受け入れ、安心して過ごせる場所を提供している民間機関のフリースクール。組合事務所と同じビルに入居している関係で、開校以来、家賃賃貸料の全額を助成してきた。加えて、返済の必要ない全額給付型奨学金「金のハートの奨学金」を2016年に創設。経済的事情で三重シューレに通えない子どもたちの支援の一助とするもの。さらに、シューレ運営資金面の一助とするため、災害対応・寄付型自動販売機の設置を通して、売上の一部が三重シューレに寄付される取り組みを2019年からスタートさせた。この一連の取り組みが高く評価された。
同機構は、業界を挙げてパチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組む事業と研究への支援に積極的に取り組むため、2019年11月より名称を変更し、体制強化した。そうした事から、2020年度の助成事業助成では、一般助成「パチンコ・パチスロ依存問題の予防と解決に取り組む団体・研究機関」6件、「子どもの健全育成支援」14件、「災害復興コミュニティ支援」3件の計23件。宮城、福島、千葉、福井、岐阜、三重、兵庫、長崎、大分、沖縄の10組合13件の共同助成の申請。加えて、業界団体21世紀会が助成に加わった。さらにこれまで特命助成のRSN支援については今回、同機構前身の全日本社会貢献団体機構の残余財産を全額助成に充てる。
例年は、7月に大賞表彰式および助成事業助成金贈呈式を行ってきたが、コロナ禍に伴い中止しており、今回の活動ダイジェスト版に替えた。そしてノーカット版(150頁)については同機構HPに掲載する予定。