東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は4月26日、東京・市ヶ谷の遊技会館において、4月定例理事会を開催。阿部理事長の全日遊連理事長への推薦及び東京遊協理事長候補を承認した。阿部理事長の3期目への立候補について、全国的にみて遊技業界の難局を正面から立ち向かう事ができるリーダーは、阿部理事長以外にいないとして、阿部氏への全幅の信任を行った。
冒頭の阿部理事長の挨拶は、総代会(定時総会)前の最後の理事会であり、総会上程議案について慎重審議を要請した。「特に営業の基盤とされる回胴式遊技機の自主規制についてお図りいただきたい。今後の業界をどう展開できるかに、皆様の英知を集めていただきたい。一方では高まり過ぎた射幸性、長時間遊技への偏りについて、是正する好機としてとらえれば、ファンのすそ野は広がるのではないでしょうか」と本来のファンに支持されるような遊技環境の整備の好機と位置付けた。また、全日遊連の役員任期満了に伴い、阿部理事長は立候補への情勢を報告。「まず東京都遊協の再任をいただかなければなりませんが、今、全日遊連関係では、全県等から推薦状をいただき、多くの支持をいただいている状況です。まずは東京で皆様のご支持をいただく事が先決であり、その支持をいただいた上で全日遊連(3期目)立候補につなげていきたい」と続投への自らの信を問うた。
議事においては、決議事項(1)高射幸性回胴式遊技機の削減に向けた取組の実施について(案)(2)平成30年通常総代会(総会)への提出議題(3)東防連からの防犯グッズ作成の依頼(案)について(4)阿部理事長の全日遊連理事長への推薦及び都遊協理事長候補の承認について、それぞれ原案通り決議した。その中、高射幸性回胴式遊技機の削減に向けた取組の実施について(案)・全日遊連全国理事会での決議内容を確認し議決した。なお、昨年12月の新基準に該当しない回胴式遊技機の自主規制目標値の達成において、設置可能な「新基準に該当しない遊技機」の台数を増やすため、それ以外の遊技機を増台し、分母を大きくする動きが散見された。こうした行為は、射幸性抑制に向けた取組の趣旨をないがしろにする事から、数字合わせの行為を厳に慎むよう求めた。また、高射幸性機の設置比率については、一貫して「減少傾向」に努める事を求めた。
報告事項では4委員会、青年部から13項目について報告。その内、機械対策委員会からは、「日工組・日電協と全日遊連との定期連絡協議会の開催結果等について」を報告。遊技機の音量及び光量の調整について(全日遊連・4月18日付)を確認した。また「認定機の部品供給がされない事例の報告」として、メーカーが対応を確約後に依然として対応を渋る事例があったとした。恣意的な販売商社F社の対応について時系列で報告。実態とかけ離れ口先対応する関係社がいる場合は速やかに連絡して欲しいと呼びかけた。
なお、理事会に先立ち、助成事業内定式を執り行い、全日遊連が母体となった全日本社会貢献団体機構(杉浦生健会長)の助成団体の中、都内にある3団体に内定証(合計助成660万円)を伝達した(正式は7月19日に実施)。
・NPO法人こども教育立国プラットホーム(250万円)
・NPO法人シアタープランニングネットワーク(140万円)
・一般財団法人メンタルケア協会(270万円)
社会貢献機構は、平成30年度こどもの健全育成16件、災害復興支援6件、リカバリーサポート・ネットワークへの特別助成、計23件総額5440万円の助成を内定している。