一般社団法人 日本遊技関連事業協会(庄司孝輝会長)北海道支部(松谷明良支部長)は10月6日、札幌市内の京王プラザホテル札幌において、第24回北海道支部総会を開催した。
挨拶に立った松谷支部長は、業界関連で問題が発生すると、これが全国的に波及してバッシングを受ける事が多いと感じる。先般、青少年育成の観点から未成年の少年がホールに立ち入り、器物損壊事件で検挙されるという事案が発生しており、ホール経営者の一人として大変残念に思う。未成年の立ち入りに対し従業員が常に注意を払っていれば防げたと感じている。沖縄では乳児が母親による車内放置によって死亡する事件も発生しており、これに関連付けるように依存問題も取り上げられ、駐車場のより一層の巡回が必要。様々な問題が山積している中、日遊協が先端に立って、業界の向かうべき方向性を示して安心・安全に遊技できるように一致団結して難関を乗り越えていきたいと述べた。
行政講話に立った北海道警生活安全部保安課の渡部課長補佐は、のめり込みによる事件が散見される。ホール駐車場による車内放置事案は昨年28件認知され、37名の乳幼児が親に引き渡され、うち2名が乳児だった。6月には沖縄で死亡事件も発生しており、これは業界全体にとっても大きなダメージであり、これらを防ぐ為の取り組みを自主的に行って欲しい。また、遊技機の不正改造の絶無を目指して様々な取り組みを行って頂きたい。広告宣伝においては指示処分件数が一昨年の90件から昨年の22件と大幅に減少しているが、引き続き努力して欲しいとそれぞれ要請した。
支部総会では、日遊協活動報告を伊東常務理事、遊技機関連動向及び広告健全化普及活動について茂木風営法プロジェクトリーダーがそれぞれ発表。第2部のセミナーでは篠原専務理事による「風俗営業法における業界の諸問題について」との演題で講演を行った。
会長挨拶に立った庄司会長は「業界は今やらなければならない事が沢山ある。遊技人口が減っているのは新たにパチンコをしようという環境が非常に悪い。しかし、これらは既に対応しておかねばならない問題で、自分の所のお客様に対する対応が積極的に進んでない。遊技客のすそ野が狭くなった事が問題で、団体間の意見の一致とか言っている場合ではない」と語った。