一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)の中部支部(榎本悟支部長代行)は11月7日、名古屋ガーデンパレスにおいて、第34回支部通常総会を開催。役員改選については、榎本支部長代行のもと、支部活動を続けるとした。
総会は権田淳副支部長(キング観光)の開会のあいさつ後、榎本支部長代行は冒頭あいさつにおいて、中部支部管内における能登半島地震、豪雨災害等の被災について、お悔みとお見舞いの言葉を述べた。続けて、「業界は、コロナ禍前の状況に戻りつつあるようですが、依然として厳しい状況です。横断的組織として、情報共有を絶やすことなく、支部一丸となっていきたい」と述べた。
来賓には愛知県警察本部生活安全部の澤田あすか保安課長が祝辞を述べ、中部支部の社会貢献活動について敬意を表した。また、のめり込み対策の取組みは継続して、唯一の業界横断的組織としての役割を推進し、健全化に努めて欲しいと要望した。
議事に際しては、榎本支部長代行を議長に選して、進行。3議案を上程した。のめり込み対策の一環である自主申告・家族申告プログラムでは、中部6県の導入率は94.8%で、岐阜県は100%となり、成果の進捗を伝えた。役員の任期満了については、原案通り榎本支部長代行のもと、業界パーパスの推進を確認した。報告事項等では、日遊協本部活動結果報告等について、御手洗伸太郎専務理事が説明。特に広告宣伝の案件については、ガイドラインの解釈運用について、その義務と責任のもと対応しているところから、その進捗を説明した。
第2部の講演では、愛知県警保安課の松崎好伸課長補佐から3点を要請する講話があった。そして中部支部の社会貢献活動に継続した取組を要望した。①ぱちんこによるのめり込み対策では、リカバリーサポートネットワークへの支援、のめり込み防止に向けた広報、依存症対策基本計画に沿った対応など、評価。世論は、絶えずギャンブル等依存症問題に注視しており、自己申告・家族申告プログラムの導入を進め、利用者の利便性向上に努めてほしい。自治体や関連機関と連携を進めて欲しいとした。また、安心パチンコ・パチスロアドバイザーの継続した養成にも期待した。②遊技機の不正改造事犯の絶無。全国では、遊技機の不正改造、あるいは賞品取扱について事犯が散見されている。自動車メーカーでは、型式試験の不正に関わった事例があったように、遊技機の型式試験、遊技産業推進機構の立ち入りの意義を踏まえて、緊張感を持って、不正改造の絶無に向かって欲しい。③撤去済遊技機の廃棄処理について。倉庫等に撤去済遊技機が残存していると聞き及ぶ。闇スロゲーム機については、摘発したゲーム機の中に改造したパチスロ機が含まれていた。入手経路によると、廃業店舗の遊技機をゲーム機業者が改造して流出していた模様だ。適正な遊技機流通、厳正な廃棄処理に努めて欲しい。日遊協は業界唯一の横断的組織として、健全化をけん引していただきたいと述べた。
続いて、「パチンコ業界のパーパス~業界の勝ち筋~」について西眞一郎氏(マルハン東日本カンパニー・ブランド戦略部部長)が担当。今夏に業界挙げた「パーパス」発信を受けて、「遊びの力で、心を元気に。」の実現には、業界挙げた取組みが不可欠とし、若年層の業界への関心を惹起することが最優先とした。最後に、「私たちが若年層を選ぶのではなく、若年層から選ばれる」ためにすることの一つとして、ホールに特化した魅力展開を提案。来店し、遊技してもらえる仕組みを業界全体で作り上げることを呼びかけた。
懇親会では、榎本支部長代行より、開会の挨拶。来賓祝辞では、星山敬玉副理事長(愛知遊協)、深見秀隆専務理事(中部遊商)が挨拶し、坂井洋一支部長(回胴遊商・中部北陸支部)の乾杯の音頭で懇親を深めた。また、長年、中部支部の役員を歴任した山口悟相談役は、本年7月に役員を退任。中締めでは、その山口元相談役が中部支部の今後の発展を祝した。
【新役員】(敬称略)
支部長代行/榎本 悟
副支部長/都筑善雄、権田 淳
顧問/神保重孝、菅沼伸治、岡庭幸春
特別役員/横山正人、坂井洋一