日遊協 西村会長、改革1年の歩みを報告

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)は9月16日、本部会議室を拠点に定例理事会を開催。その後、午後5時過ぎより記者会見(オンライン)を行った。

冒頭、昨年8月に会長就任以来、1年が経過した西村会長は、「定例の理事会の前に加盟団体会議を開催(13時〜)しました。21世紀会(任意団体)という活動がありますが、日遊協の横断的な組織の役割をしっかり果たしていくべく、諸課題について中身をしっかり詰めていくという土壌づくりが今後大事になっていくと思っています。日遊協は真の横断的組織の役割を果たしていきたい」と日遊協会長としての「業界改革」への着実な歩みと方向性を示した。

■主な質疑
①加盟団体会議の進捗について/21世紀会のメンバーと重なるけれども、各団体の抱える課題をテーブルに載せている。計画的撤去の中での排出遊技機の不法投棄や野積みの問題について再確認。業界としてのSDGsの取り組み方、基本姿勢の方向性。キャシュレス推進PTを通じた方向性等について問題共有した(西村会長)。
②野積みの問題/実際に問題が生じた際の経費負担や実務的な対処について協議。
③顔認証等個人認証システムの活用に係るモデル事業勉強会報告について/勉強会は全6回開催し、報告書を作成、行政にも提出を予定している。
④遊技業界における2020年度の依存問題対策全般についての評価及び提言の中で、広報活動不足が指摘されているようだが/周知手段については検討して進めていきたい。
⑤遊技機の大型化に関する検討会(全日遊連・日遊協・日工組・全商協・MIRAI)について/業界内の団体と連携しなければならない事柄。遊技機の現在の傾向について不満がある声にも耳を傾け、メーカー関係者も参加して建設的な協議の場づくりに取り組んでいる。第3回目は未定だが、10月には開催を予定したい。さらに参加団体として、日電協、回胴遊商、余暇進など参加の意向であり、大きな横断的なPTとなる予定。
⑥キャッシュレス推進PTについて/スマートパチンコとか、メダルレススロットが来年期待されている状況下、その仕様を想定すればキャッシュレスへの流れが当然予想されそうだ。しかし、業界的にはイン・オン・アウトの中では、もしかしたら法改正してもらわなければいけない要素があるのかもしれず、複雑に絡み合っている状況を検証している段階。「個人的な考えになりますが、社会の情勢に乗り遅れず、さらにはATM撤去に取り組んでいる状況下、遊技されるお客様の声(現金派orキャシュレス派など)も加味しながら、コストもかかる問題であり、業界にとってよりよい未来像を協議したい。ただ、キャッシュレスとはデジタルなので、依存対策にも寄与できるのではないかという期待を寄せています」(西村会長)。

【主な議題】
①臨時総会開催及び議案について(11月18日に開催を予定しており、9月14日中部支部長に内ヶ島隆寛氏が選任。堀内文隆専務理事の後任として御手洗伸太郎顧問を選任等)
②21世紀会・依存問題対策の進捗状況について(インターネットニュース対応と報道機関への要望書送付について)
③パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議(遊技業界における2020年度の依存問題対策全般についての評価及び提言)
④独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター「ギャンブル障害及びギャンブル関連問題の実態調査」について
⑤コロナ対策コンソーシアムPTホームページの開設
⑥遊技機リサイクル推進委員会の審議状況について
⑦顔認証等個人認証システムの活用に係るモデル事業勉強会報告