日遊協 パチスロプレイヤー調査2021発表

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)は3月17日、「パチスロプレイヤー調査2021」をEBIの藤田宏社長(写真)が発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きいといえるが、パチスロ参加人口は708万人と推計し、前年から約8万人の減少。年代別では「40代」が約26万人増加。60代以上は約23万人減少した。

今回は5号機から6号機への移行が進む中で、パチスロの「参加人口」「参加率」「頻度」「満足度」の経年変化を確認し、遊技者の動向や考え方を把握する事、そして6号機の遊技状況や遊技者評価、及び遊技者が今後求める6号機を探索する事を大きな目的とした基礎資料と位置付け。さらに新型コロナウイルス感染症、ホール禁煙・分煙化といった事象の影響度合いを把握することなども盛り込んだ。

調査は2022年1月6日〜12日までインターネットで実施し、事前調査で集った全国18歳〜79歳の男女6万サンプル回収のうち1万サンプルを人口構成比に合わせて抽出。現行プレイヤー層1560サンプル、休止者層520サンプルについて分析した。

【一部抜粋】
■パチスロ参加人口/パチスロ参加人口は2021年で708万人(前年比約8万人減)。年代別では40代が約26万人増加し、60代以上が約23万人減少。若・中年層で回復が見られる。
■以前よりも遊ぶ回数が減った理由/全体では「勝ちにくい」が約4割。続いて「おもしろい機種がない」と、遊技機に関する要因が上位。「新型コロナの感染が気になる」等の関連する意識は、前年は影響が大きかったが今回は薄まった。
■パチスロで遊ばなくなった理由/「勝ちにくい」は休止者全体で7割以上。やめた時期が近い休止者ほど「遊技機に関する要因が大きい。「遊び方の複雑さ」「おもしろい機種がない」「お金がかかる」は5割以上。1年以上遊んでいない層の6割台はコロナ感染を契機として外出回数の減少として離脱要因の影響となっている。未だにタバコの煙を理由のひとつとする休止者が半数以上おり、古いイメージを払拭するため、正しい情報を発信する必要がある。
■旧基準パチスロ撤去後の遊技意向/3人に1人以上が「回数が減る」と回答。ただし、若年層になるほど、回数が増えるとし、逆に年齢が高くなるほど減る傾向。
■6号機について/「一撃の獲得枚数が期待できない」「勝ちにくい」「通常中が面白くない」が上位。6号機ノーマルタイプの遊技経験と継続意向率は7割以上。遊技経験は前年より20ポイント上昇。最低獲得枚数では「納得できない」が約4割。最低400枚、500枚以上を含めると約7割が300枚以上必要と考えている。
■店内の音量・光量について/音量に対しては約3分の2がうるさいと感じている。光量は6割以上がまぶしいと感じている。音量の調整機能について、約3割は「下げて遊ぶ」、「上げて遊ぶ」は約1割台前半。ワイヤレスイヤホン等の機能については、約3分2が利用して遊びたいと回答。遊技中の自分の台の音はしっかり聴きたい傾向があり、遊技に集中できるヘッドホン機能が欲しいと考えている。
■今後の対策/近年のパチスロ参加人口の減少はコロナ禍の影響もあるが、旧基準機の撤去の影響も大きく、特に5号機AT/ARTをメインに遊技している層は、6号機AT/ARTの「ゲーム性」「出玉性能」に不満を抱いていることから、パチスロ参加人口の減少に歯止めがかからないことは容易に想定できる。そのため、アフターコロナを見据えたメダルレス(スマート)パチスロなどの環境整備に加え、「ゲーム性」の幅を広げるため6号機AT/ARTの不満要素となっている「出玉性能」改善し、「ゲーム性」「出玉性能」の不満が解消された遊技機の開発が望まれる。