一般社団法人日本遊技機型式検定機構は、7月15日に名古屋市名東区の同機構本部試験場において、試験場見学会を開催した。同機構は昨年10月に遊技機の型式検定試験機関としての申請を国家公安委員会に提出、第二の保通協の誕生か、と話題になったが、今年4月に指定不許可との判断が下っている。今回、再申請に向けて、試験場の公開と会見が行われた。
名古屋市名東区の同機構建物
前回の申請では、理事長の高木一夫氏が元ホール経営企業の取締役である点、同機構の資産の大半が高木氏拠出によるもの、の2点が、指定を受けられなかった理由だった。今回会見で、新たに元名古屋市議、吉田伸五氏の理事長就任を発表。また目標5億円の基金を設立し、広く出資を求めることで高木氏の出資比率を下げ、問題となった2点を解決。指定試験機関としての指定をうけるべく再申請の準備をおこなっていることを発表した。
遊技機の試験機器(パチンコ)
今回公開された試験場の内部は、今年3月に警察庁保安課の川口課長補佐らが視察。遊技機の試験機関としての設備、技術的な部分に関しては問題無しとの見解を得ている。再申請は8月上旬から中旬を予定し、3ヶ月程度で結果が公表されるのではないか、との見解を示した。
同席した高木前理事長は、「一度目の申請で不許可となった時に、閉鎖、撤退も考えたが、業界関係者、ファンから励まし、協力の言葉を多くもらい、再申請を決意した」と心境を吐露。