太平商事(株)(本社/東京都豊島区)が経営する東京・巣鴨駅前にあるニュー太平(560台)は6月3日、店内に分煙ルームを開設した。改正健康増進法の施行により2020年4月から原則禁煙となる事から同社は、法施行に先駆け10人がのびのびとタバコを吸える喫煙空間を設置した。
タバコの煙に対する意識が強くなっていく中、同社において「隣の人のタバコの煙が気になる」、「隣の人が自分のタバコの煙に不快感をおぼえているのが伝わってくる」など両方の声が聞かれるようになり、トイレでタバコを吸うお客様が増えていたという。同社のアンケートにおいて、全面禁煙には過半数のお客様が反対という結果も得られた。総合的に考えて「禁煙」ではなく「分煙」を選択。そこで、昨年末から今年にかけて店内に小規模な喫煙ブースを複数台設置。結果、56%以上のお客様から評価の声となった。また、トイレでの喫煙が減り、店内のタバコ臭さも明らかに緩和したという。この実績を踏まえ、今回、大規模な喫煙ルーム開設に踏み切った。新たな喫煙ルーム内はスマホの電源、Wi-Fi環境も用意。ゆっくりタバコを吸っていただけるようになった。
同社では、「今回の喫煙ルームの設置が業界の参考になり、『パチンコ=タバコくさい』のイメージ払拭にお役に立てれば幸い」と今後も受動喫煙対策に取り組んでいくという。