大阪府遊技業協同組合(平川容志理事長・会長)は12月10日、シェラトン都ホテル大阪(大阪市天王寺区)において、歳末防犯懇談会並びに定例理事会を開催。防犯懇談会には、大阪府警本部より村井紀之生活安全部長、愛甲哲也保安課長、中西晋課長補佐が出席した。
村井部長は、講話において今年一年を振り返り、食品偽装の問題を例に上げた。「食品偽装がまかり通っていた背景には、食品関連産業の事業者の常識と消費者の常識とが、大きく乖離していたことから起因する。食べて分からなければ問題ないだろう。値段にあった美味しいものを提供しているのだから許されるだろう。こうした考え方は消費者に対する裏切り行為であり、事業者の身勝手そのもの。食材偽装表示の問題を他山の石として、遊技客の信頼を裏切ることなく、消費者の常識から乖離した事業者の常識がまかり通ることがゆめゆめ起こらないよう、健全化への継続的な取り組みを期待している」。
またカジノ合法化の機運にあることに対しては「たとえ立法化されたとしても、カジノの本質は賭博です。適度な射幸心で庶民の生活に潤いを与える娯楽産業であるパチンコ産業とは完全に異質なものである。そのような異質なものに惑わされることなく、今後も庶民が安心して遊べる産業として法令遵守にご尽力いただきたい」と、遵法営業を要請した。
定例理事会では、青年部会より12月23日に開催される未来っ子カーニバルについて報告があり、ボランティア参加や応援など組合員各位の協力を改めて要請した。