大阪府下では4月19日から28日まで、「春の交通安全運動」として、様々なイベントが行われた。その初日となる4月19日、一般社団法人 大阪福祉防犯協会(高智茂会長)は、大阪市鶴見区の鶴見警察署管内において、自治体、事業者、警察官とともに、道行く人たちに犯罪被害を防止するべく、注意を喚起するチラシやグッズを配布した。
重点項目は3点。「子どもや女性を対象とする犯罪被害の防止」、「オレオレ詐欺等の特殊詐欺の被害防止」、「ひったくりや自動車を狙った犯罪被害の防止」だ。中でも特殊詐欺については、今年1月から3月末までに300件を超える被害が発生しており、被害金額は昨年より増え9億7千万円を超えるなど、大きな問題となっている。
また、肉親を語り騙し取る振り込め詐欺は減少したものの、還付金などを餌に現金を振り込ませる詐欺は未だ鳴りを潜めず、非通知や知らない番号などの電話に出ないなど、特殊詐欺の被害に遭わないための自衛策の呼びかけが継続的に必要とされている。こうした背景から、同協会では防犯活動の一環として、特殊詐欺に注意を促す文言を入れた卓上メモ帳を製作。今回の催しを通じて広く家庭に配布した。