公益財団法人大遊協国際交流・援助・研究協会(山田稔理事長・大遊協財団)は2月12日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、同財団および公益財団法人大阪府国際交流財団(OFIX)の留学生と在阪領事館関係者を招いた「第2回意見交換会」を開催。監督官庁である大阪府府民文化部の楠本政幸国際交流監をはじめ、中国、フィリピン、インドネシア、韓国の領事、大遊協財団の母体である大遊協より段為梁名誉会長や平川容志理事長、そして大遊協財団の奨学生4名とOFIXの留学生1名が出席した。
意見交換会は両財団の奨学生の母国である在阪総領事館領事等を招聘して奨学生や財団役員との間で「奨学金制度のあり方」「グローバル人材育成」等をテーマに平成23年に第1回を開催。有意義な意見が活発に交わされ、その後の両財団の国際交流の運営に大きな成果を上げたことから、此度の第2回を実施する運びとなった。
主催者を代表し、挨拶に立った山田理事長は、
「一昨年に引き続き、2回目の開催となります。前回の意見交換会では忌憚無い意見が交わされ、その後の財団運営に積極的に活用することができました。本日は両財団の監督官庁である大阪府の府民文化部から、楠本政幸国際交流監にもお越し頂きました。皆様の忌憚の無い意見を頂けたら幸いに存じます」と挨拶。両財団の事業説明が行なわれた後、奨学生の李泰儒(リ・タイジュ/中国)さんと、留学生のデゥイ クスリニ(インドネシア)さんが日本での学生生活を中心とした体験発表を行なった。
意見交換では、留学生達がどの様な問題を抱え、そしてそれをサポートするにはどうしたら良いのか、といった問題を中心に、出席者各々がそれぞれの立場からアドバイスや提案を行なった。ただ単に奨学金という金銭的援助だけではなく、住居を始めとする生活支援や、日本独自のビジネス文化教育、精神的な支援、交流、防犯・防災に関してなど、グローバル人材育成には多岐にわたるサポートが必要であるとの認識を深めた。最後に楠本国際交流監は両団体に対し、多くの留学生に大阪に来て頂き日本で活躍できるよう、更には日本と母国の架け橋になれるよう、今後益々の支援を要請した。