府内の外国人留学生を対象とした日本文化体験会「国際交流茶会」が11月9日、大阪市天王寺区の大阪国際センターにて行われた。
同事業は留学生が日本を代表する文化である茶道と着物の着付け、古くからの遊具等を体験することで、日本への理解をより深くし、ゆくゆくは母国と日本の文化交流及び国際相互理解の促進に貢献する事が目的。茶道家の集りである茶道裏千家淡交会大阪西青年部が主催となり、大遊協を母体とする (公財)大遊協国際交流・援助・研究協会(高島洋理事長)が共催した。
18大学から113名の留学生が参加した今回のお茶会。大遊協財団も奨学金を支援する留学生達へイベントの参加を呼びかけるなどの協力を行い、定員に対して40名オーバーしてしまうほど申し込みが殺到した。主な国籍は中国や韓国、台湾といったアジア圏出身者が中心。中にはフランスやドイツ、ハンガリーといった国からの留学生もおり、合わせると17カ国・地域からの参加となった。
当日は午前・午後の2部構成で進行した。受付順に留学生達の着付けを行い、待ち時間は別室で折り紙や剣玉、独楽、ふくわらいといった日本の伝統的な遊びを楽しんだ。参加者には女性の姿が多く、日本人でもなかなか着る機会のない着物体験に感激し、記念写真を撮る姿がいたるところで見えた。茶道体験では淡交会のメンバーによって所作等の指導が行われた。供された茶菓子の綺麗さに目を輝かせたり、お茶の苦さに驚いていたりと、留学生達は新鮮な感動と味わうと共に、日本に対する理解を楽しみながら深めていた。