千葉県遊技業協同組合(星山聖達理事長)のMGM芝山店の従業員と一般男性は1月20日、子どもの事故を未然に防止できた事案に対し、千葉県山武警察署署長感謝状が贈られた。
この事案は、昨年11月22日、同店を訪れていた自営業の鈴木裕輝さんが同店の駐車場において、1歳の男女が乗用車の後部座席に放置されていることに気づき、110番通報するとともに同店に連絡。これを受けた従業員の浅野良太さんが店内放送を行うなどして店内にいた母親を発見したというもの。なお、幼児2人の体調に異常は無かった。
贈呈式は20日、千葉県山武警察署において開催され、鈴木さんは、運転席と助手席が空席なのにエンジンがかかっていた不自然さから幼児2人の存在に気づいたといい、「暖房はかかっていたと思うが、子どもなので長時間待たされると動き回ってふいにエンジンが切れることもある」と当時の心情を振り返った。また、浅野さんは、鈴木さんから連絡があった後、車内の幼児2人を目視で確認し、店内で保護者を探して母親を見つけ、幼児2人と引き合わせた。「パチンコ業界では車内放置に気を付けており、夏場に限らず駐車場での点検を行っている」と述べた。
千葉県警は、2021年7月に八千代市の住宅駐車場で車内放置されていた1歳の女児が熱中症とみられる症状で死亡した事件を契機に、児童の車内放置厳禁の啓発活動を強化。車内放置は季節を問わず児童の健康に危険で、誘拐などのリスクもあるとしている。