兵庫県遊技業協同組合(平山龍一理事長)は4月28日、兵庫県警察本部において、特殊詐欺防止対策機器の寄贈式を開催し、事前警告機能付通話録音装置1000台を公益社団法人兵庫県防犯協会連合会(増田晴信会長)へ寄贈した。
寄贈式の冒頭、挨拶に立った兵庫遊協の平山理事長は、「今回の寄贈ですが、2年前に続いての寄贈となります。我々組合員の願いとして、特殊詐欺の被害に遭って欲しくない。被害に遭われている方々は我々の大先輩であり、様々な手口で詐欺が行われており、警察の方でも防止に力を入れられている中、我々が何かお手伝いできないかとの思いから、今回の寄贈に至りました。これからもこういった連携を密にとり、1件でも被害が少なくなるようにして参りたい」と述べた。
寄贈を受けた兵庫県防犯協会連合会の木村副会長は、「コロナ禍も3年ほど経過して、この間はなかなか活動もままならない状況でした。20年ほど減少を続けていた犯罪認知件数もここ数年、昨年は上昇してしまう事態となっており、現状の経済状況は決して良くはない。5月からはコロナが5類に引き下げられることで、さらに活発化していくという感じで、犯罪も増加していくと予測しております。我々防犯協会も地域の皆さま方と連携しながら、10年近く前から発生している特殊詐欺に関しても数百億円もの被害が出ており、自分は大丈夫と思っている人でも被害に遭っております。その中でご寄贈いただいた装置は防止対策として非常に有効であり、我々はこの装置をお年寄り世帯に配布していくことで、被害を未然に防ぐ活動を行っていきたい」と述べた。