一般社団法人 全国遊技ビジネス振興会(木村広和代表・小森勇代表)は9月8日、オンラインにおいて、2022年第7回ウェブセミナーを開催した。
木村代表は、激動の世界情勢に目を向けながら、グローバルな世情において、国民生活への影響が懸念されている。「心配しているのは、諸物価高騰の折り、パチンコユーザーにとって、パチンコに使える小遣いがどんどん無くなっていくわけです。一方で、スマートパチンコ、スマートパチスロに期待している方々も多いでしょうが、ファンが増えなければ、スマパチ・スマスロなんて関係ないと思えてしまう。裾野が広がらなければ、意味をなさないと懸念しています。どうすれば、ファンが帰ってくる、興味を持ってもらうため、業界が協力して大きな視点で取り組んで欲しいと思います」と挨拶した。
小森代表(写真)は、小森の一喝~独自の視点で語る業界動向~を語った。「何が起きるかわからない今だからこそ、色々なホールをまわって欲しい。スマスロが11月にも発売の予定となっています。こればかりは、いくら考えてもわかりません」と机上の戦略を立てるよりも、現場に目を向けて経験値の付加が重要と力説した。コロナ禍の中、半導体不足が深刻であり、ユニットが手に入るかどうかが焦点となっている。スマスロの話題性はあるだろうが、市場に行きわたるためには、何年越しかと思われる。すぐにメダルが無くなるようなことはないだろうし、現実的には、現在の6.5号機を当面活かしたいとした。「コイン単価やMY値などデータに振り回されることなく、バランスだと思う。より研ぎ澄まされた情報に精通して欲しい」。そして各地のホール企業の動向を見ていった。「私は、今パチンコ業が問われているのは、国民からどう思われているかではないでしょうか」と投げかけた。「遊技人口は減っていますが、各地のホールを見ていくと活況なホールが数多くある訳です。割り切って店をたたむ会社もありますが、地方で車を飛ばしても20キロ以上かけなければホールがないという状況は寂しいものです。パチンコは、リアルエンターテイメントです。ホールに行って元気が湧くような雰囲気こそパチンコホールだと思います。そんな中で、感じるのは情報発信が薄っぺらく感じています。黙ってラインを見て、黙ってホールに来るお客さんに届くような情報、次のページをめくりたくなるような、プロの仕事を期待しています」と述べた。
セミナーでは、Kaori+香りアドバイザーの伊東亜祐美氏が「接客にニオイがもたらす影響~好感が持たれるニオイと香りのマナー~」と題して、ニオイについて解説。体臭だけでなく、空間に漂う香りが及ぼす心とカラダの関係、行動心理など、使えるヒントを徹底公開した。