全遊振 遊技客目線の営業目指す時

一般社団法人全国遊技ビジネス振興会(曽我部康二会長)は12月15日、東京都台東区上野のホテルパークサイドにおいて第8回定例セミナーを開催。全遊振とパチ研が統合した最初の年であり、1年を振り返りながらセミナー・交流会で親交を深めた。

セミナーに先立ち、曽我部会長は、全遊振として本格活動した1年を振り返り、さらにチャレンジする全遊振に努めていきたいとした。「この時期、昨年と比べて全然(稼動)上がってこないという経営者の声が多い」と述べ、全遊振としてホールのためになる様々な取り組みに努めていると、活動意義を呼びかけた。小森勇名誉顧問は、IR法案審議の中でパチンコ業界が比較されているが、 何ら風営法の中では変っていないと遵法営業を力説した。新たな取り組みを見せるホール企業の動きを掲げ、「何か新たな動きが始まっている」と既成概念にとらわれない時代の動きに対応する情報発信に努めたいとした。

三井慶満顧問は、世界情勢について、英国のEU離脱、トランプショック、韓国大統領の弾劾など、世界中で民意によって1年大きく変わり、2017年もグローバル化・情報化により激動していくとした。10月、11月の営業データでは、例年落ち込むにしても「心折れそう」と評した。約5年間の業界の歩みを振り返り、広告宣伝規制、くぎ問題、射幸性の問題など、粛々と対応してきた業界だが、顧客は減少を続けている。IR法案の審議で某参院議員がパチンコバッシングをしていたが、2017年は 業界にとって嵐の1年、変革が本格化するだろう。根底から見直さなければいけないとした。

セミナーは、「活躍推進のカナメ 三浦真理恵のモテる処方箋」((株)kaika代表取締役・三浦真理恵氏)、「人生の『出会い』を『出愛』に」((株)デュマン代表取締役・小高宣子氏)、「2017年、未来へ向け業界が守るべき事、チャレンジすべき事」((株)S・K・P代表取締役・高橋正人氏)による講演を行った。その中、高橋氏は、「激動の1年を振り返って感じるのは『業界が』であり、『行政が』だ。『ファンが』という目線が感じられない。同じ過ちを繰り返さないためにも、ファン目線の2017年にしていきたいもの」と消費者目線での営業強化を力説した。

なお、2017年最初のセミナーは1月19日を予定。「今のパチンコ業界にファン代表として物申す!」と題して、パチンコをこよなく愛するファンを自認する斉木しげる氏(タレント)の新春特別企画を予定している。