全日遊連 5月はギャンブル等依存症問題啓発週間

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は4月16日、遊技会館会議室において、定例理事会を開催(44名出席)。その後、阿部理事長、平川容志副理事長、太田裕之専務理事がオンラインによる記者会見に臨んだ。

■パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
ギャンブル等依存症問題の関心と理解を深めるために、毎年5月14日から20日まではギャンブル等依存症対策基本法によりギャンブル等依存症問題啓発週間を設けている。今回は、啓発週間用21世紀会作成ポスターの配布を予定。なお、IRを推進する大阪府・市は、人気俳優や声優、精神科医をゲストに迎えシンポジウム「知ろう!気づこう!依存症~ギャンブル等依存のこと~」を開催予定。

■「ギャンブル依存」に関する報道への対応について
4月4日にFBS福岡放送で「気づいたらパチンコ店に」ギャンブル依存症の当事者の告白“見えない病”との闘いの取り上げの中で、「パチンコや競馬などといった賭け事にのめり込み、借金や不安定な精神状態で日常生活に支障をきたすギャンブル依存症。厚生労働省によりますと、この病に苦しむ人は全国でおよそ320万人に上るとみられています」と示していたが、これは古い推計であり、そういった数値取扱いに対して注意を喚起した。阿部理事長は、「各地のメディア報道に対しては、各都道府県遊協がしっかりと対応することで、誤った解釈は無くなっていくと思います。パチンコに関するものについて、マスコミから事前に問い合わせしてもらえるような関係があれば、偏った社説や記事は少なくなるという趣旨です」と述べた。

■補助金対象に関する進捗について
能登半島地震に関する復興・復旧の補助金で、パチンコ業は対象外となっている。しかも反社会的勢力である「暴力団又は暴力団員等」と同列に扱われている実態がある。これに対しては、遊技産業議員連盟との連名で関係省庁に是正を訴えていく予定だが、まだ日程は決まっていない。

【決議案件】
①新理事の所属委員会について/山口秀一理事(石川・副理事長)・総務委員会担当
②2025年度第35回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーの実施について/11月14日~16日開催予定
【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について/啓発週間用21世紀会作成ポスターの配布予定
②遊技機流通制度連絡会の開催結果について
③ファン感謝デー関連の報告について
④2023年度 各都道府県組合による「立入検査」実施状況及び「パチンコ・パチスロ健全化ネット」投稿状況について
⑤「ギャンブル依存」に関する報道への対応について
⑥一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構からの報告について/2023年社会貢献、社会還元の実施状況調査結果

全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)