全日本遊技事業協同組合連合会(阿部泰久理事長)は5月20日、午後2時から第一ホテル東京(都内港区)において5月定例全国理事会を開催。その後の記者会見では、任期満了に伴う理事長改選について、4月21日〜5月11日までの立候補受け付け期間において、阿部泰久氏の単独立候補が確定した。これを受け、6月24日の通常総会において理事長再任となる予定。会見上「重要な案件半ばであり、引き続き責任もって対応したい」と阿部理事長は責務の重要性を述べた。
回収対象遊技機の早期回収対策について協議内容について。リユース機による対応は4月に提案を受けた。今回は、新台による対応の提案。「昨日に提案いただいた内容を、今日の理事会で報告したところ、理事よりいくつかの質問があった。提案のあった内容に理解の差異がないよう、改めて5月24日に質問事項を提出する。その回答を受け、再び全日遊連の全会員に報告伝達の予定。回収期日については、現在までのところ、明確な期限日程は一切聞いていない」と答えた。
回収遊技機について、回収条件を提示されないまま、歩み寄れないまま、ずるずる対応を待っているという事態は好ましいことではなく、また既に自主的に撤去したホール店舗もあり、不平等の起らない円滑な対応を要望しているとした。「具体的には、回収の運送手段、その費用負担といった細かな確認といったものが含まれる」という。「私自身は、いかに市場から対象遊技機をすみやかに無くしていくということを第一に考えたい。世論は、業界の早急な回収撤去を当然と思って注視しており、そのことを優先していかなければいけない」と阿部理事長は緊張感を持って自浄対応の重要性を述べた。
重ねて阿部理事長は「回収に協力していくことは我々全員わかっており、その方向性は同じだと思う。ところが、そのための代替機対応計画、情報がほとんど共有されているとは言えない。全日遊連の新基準に該当しない遊技機については、粛々と対応できていると思うが、高射幸性の遊技機、検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機では、まだまだ、メーカー努力が十分でないと思い要望している」と連携密にした対応につとめていることを強調した。
なお、日遊協が中心となり発表した「ちょいパチ!」遊技機については「全日遊連として情報は一切、聞いていない」と述べた。
【報告事項】
(1)平成28年熊本地震の被害状況の報告について
(2)推進機構の定例理事会(5/12)について
(3)貯玉補償基金理事会の開催(5/18)結果について
(4)日工組と全日遊連との定例連絡協議会の開催(5/19)結果について
(5)日電協と全日遊連との定期連絡協議会の開催(5/19)結果について
(6)遊技機流通制度連絡会の開催(4/25)結果について
(7)その他