全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は4月24日、ヤクルトホール(東京都港区)において、東京遊協との共催により、第1回「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」講習会を開催した。パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題対策の強化の一環として、各店舗に「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」を配置できるようにするための皮切りとなる講習会。都府県方面遊協、東京遊協のホール関係者約500名余が参加した。
ホール内のアドバイザー等の取組みは、全日遊連(ホール)だけではなく、業界全体の総意として取り組む事となっている事から、パチンコ・パチスロ産業21世紀会代表として阿部理事長は挨拶し、「依存問題取組強化の背景と経緯」「遊技業界における依存問題の取組(従来の取組と今後の強化策について)」「アドバイザー設置の理由と位置づけ、今後の在り方」等、協力を呼びかけた。
講習会は「アドバイザーが認識しておくべき依存問題の基礎知識」「パチンコ依存の予防と対策」「アドバイザー活動の意義」について西村直之代表(RSN)が、「アドバイザーの基本的な役割と心構え」について栗山昌人氏(サンキョー(株))がそれぞれ説明。その後「お客様からの相談への実際の対応例」「アドバイザーの役 割、対応手順の確認、注意事項」など、質疑応答含めて講習した。
「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」は、各ホールにおいて、お客様から遊技に関する質問などを受け、依存問題を抱える方の相談があった場合は、RSNへの電話相談や精神保健福祉センターの紹介などを行って、依存問題の解決に向けRSNを側面から支援する役割を担う。
「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」の意義としては、
・長く、楽しく遊んでもらうためのお手伝い
・問題が起きにくい雰囲気づくり
・問題ある遊び方に「気づくきっかけ」を提供
・問題ある遊び方を変えていく「情報」を提供
・パチンコのイメージ向上
などを掲げ「娯楽の楽しさを減らさない啓発、情報発信」「ユーザーの声を生かした対応サービスの発見」「通常接客の質を高めるイメージで」をポイントとした。今後、8月まで全国5会場で講習会の開催を予定している。