全日本遊技事業協同組合連合会(阿部泰久理事長)は3月16日、午後1時から第一ホテル東京(都内港区)において3月定例全国理事会を開催。午後3時から日工組執行部を招いた質疑応答は約1時間半近くに及び、遊技機の回収撤去の道筋づくりに協議を深めた(模様)。
理事会後の記者会見は午後4時の定刻を約30分ほど遅れて開いた。阿部理事長、平川容志副理事長、片山晴雄専務が会見に臨んだ。午後3時から日工組執行部を招いた「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」の経緯説明、意見交換について質問が及んだ。日工組からは金沢全求理事長、筒井公久副理事長、井上孝司副理事長、新井悠司理事(機械対策委員長)、そして中川尚也理事(事務局長)が訪れたという。
「今回は、全日遊連・組合員理事の方々の意見を実際に日工組執行部に聞いてもらい、今後の打ち合わせに活かしていきたいという機会となった。最終的(回収撤去)にどう対処していくかが、まだ決まっていない状況であり、全国各地の組合員の意見に耳を傾けてもらい、メーカー側の最終対応の参考にしてもらった」と阿部理事長は説明。「今後の日工組との定期連絡協議会の礎になるのではないでしょうか」(平川副理事長)と補足した。
全日遊連として当初は、遊技機の回収において「無償交換」を前提に要望してきたが、これまでの協議で「無償交換はできないという事なので、であればどう対応していただけるのかという段階」(阿部理事長)と「個人的想いは、商売できないという組合員が今後増えていかないような形にしていきたい」と今後の定期連絡協議会において、具体的な交渉につなげていける、誠意ある解決の糸口になるとの期待を込めた。
その中、入れ替え自粛明けの6月に回収撤去の機種リストも本格化する気配だが、回収期限については、具体的な期間はまだ定かとなっていないのが現状。そうした中で、混乱を招くような情報発信する団体ならびにそのまま記事掲載があることに苦言を呈した。「2013年中に検定を取得した大当り確率1/320以上の機種と、2014年中に検定を取得した大当り確率1/320以下の機種が調査対象になる」という内容は、日工組との今日の質疑でデマと判明し「掲載した以上、責任を持って訂正すべき」と軽率な情報発信をけん制した。
4月よりスタートする新台設置制度における「遊技機流通制度連絡会」(3月14日に発足)については、全日遊連からは、伊坂重憲副理事長、金本正浩機械対策委員が担当していく。日工組と日電協が主体となった連絡会であり、当面(1期2年)座長は日工組が務めるという。「ルールブックが送られてきた中、問題点は4月スタートしてからという状況となっている」と説明、組合員からの問い合わせ等があるほどまだ浸透していないと、今後の対応に努めていく。
決議事項では、理事長選任の日程について審議。平成28年度は任期満了に伴う改選期であり、5月20日全国理事会で候補者を決定(第1号)。6月24日総会当日の理事会で選任する予定を決議。11月に開催するファン感謝デーについて、ギフト賞品を決定(第5号)。
報告事項は、下記の通り。
(1)推進機構の定例理事会並びに臨時社員総会(3月9日)の報告。
(2)LED事業の斡旋について、廣済堂と大塚商会の2社案を検討。
(3)ヤクルト本社のキャンペーンについて、今夏車内放置撲滅の啓発標語掲示賞品の展開を確認。
(4)伊勢志摩サミットに伴う遊技機の入替自粛について、3月下旬に自粛ポスター作成の確認。
(5)平成28年度事業計画(案)について意見提出
(6)置引き防止対策に係る事例の情報収集について
(7)遊技機リサイクル推進委員会の開催(2月2日)結果について
(8)貯玉補償基金理事会の開催(2月10日)結果について
(9)日工組と全日遊連との定期連絡協議会の開催(3月9日)結果について
(10)日電協と全日遊連との定期連絡協議会の開催(3月14日)結果について
(11)中古機流通協議会の開催(3月14日)結果について
(12)セキュリティー対策委員会の開催(2月5日)結果について
(13)ゴト対策に関する4団体会議の開催(2月5日)結果について