全日本遊技事業協同組合連合会(原田實理事長)は1月25日、廣田耕一課長(警察庁・保安課)の講話を公表した。これは、1月20日、全日遊連全国理事会の際の講話内容。
それによると、廣田課長は「ぱちんこが、より健全な大衆娯楽としての位置付けを盤石なものとするために必要と考えられる」5点について要請した。
(1)「現在ぱちんこをしない方を含めた目線に立った取組み推進」
(2)「のめり込みの問題」
(3)「不正改造について」
(4)「賞品の関係」
i)「賞品買取り問題」
ii)「賞品の取りそろえの充実」
(5)「中古機移動に係る型式の同一性の確保及び責任の所在の明確化について」
このほか、業界の「環境自主行動計画」の継続した取組みを要請した。
特に(5)に関しては、
●当該遊技機メーカーが検定を受けた型式と同一性が認められるものでなければならなず、この同一性はホールに設置されるまで確保されることが求められている
●不正の手口が巧妙化するなかで、果たして、実質的な点検確認が行われているのか、点検確認をしてから移動先ホールに設置されるまでその同一性が確保されているのか、といったことを懸念している
●貴団体を含めた業界6団体で構成する中古機流通協議会において、その問題点に係る改善策を真摯に検討されていると聞いており、その取組みに敬意を表するとともに、実効ある改善策を履行されることを期待している
●型式の同一性を保証するのは、遊技機取扱主任者等であるが、その保証により公安委員会に申請を行うのは、営業者で、責任ある立場の人間が立ち会い、型式の同一性に疑いがある遊技機は受け取らないといった姿勢を堅持するとともに、責任の所在を明確化することも重要
(以上要約)
と語り、現状の中古機流通システムに大きな危惧を示すとともに、その改善策の徹底を求めた。