全国遊技機商業協同組合連合会(中村昌勇会長)は5月21日、宮城県岩沼市の藤曽根公園内において開催した「千年希望の丘植樹祭ファイナル2022」にボランティア参加し、中高木・低木の21種類の苗木1万本を植樹した。全商協は同プロジェクトの主旨に賛同し、会員有志が参加を続けている。今回は、北海道、東北、中部、中国、九州の各地区遊商から約20名が参加し、真剣に植樹作業に取り組んだ。
「鎮守の森のプロジェクト」は、平成23年3月11日の「東日本大震災」に伴う大津波で被災した岩沼市沿岸部を防災に役立つ公園として整備が続けられた。津波の避所になり、さらに津波の威力を減衰させる計画で、公益財団法人鎮守の森のプロジェクト(理事長・細川護煕元首相)が平成25年から約10kmの園路に、のべ4万人約35万本の苗木が植えられた。
コロナ禍により2年間延期されていた植樹祭、開会式で菊地啓夫岩沼市長は、「今回で大規模植樹の最後(ファイナル)とします。2013年にスタートして今回で6回目となります。鎮守の森プロジェクトでは33万本以上、今度で35万本ぐらいになるんですかね。本当に、我々を助けてもらいました。鎮守の森の皆様には本当に心から感謝をいたしております。細川理事長さんには最初からずっと、岩沼においでいただきまして、様々なご指導いただいております。そして支援をいただきまして、もう完成というところまできました」と千年希望の丘の整備が完了する事に謝意を述べた。
完成セレモニーとして、これまで鎮守の森のプロジェクトでおよそ33万7000本の苗木を植え、1本1000円とすると、3億円以上の事業となる事が告げられ、細川理事長から菊地市長に記念プレートが贈呈となった。細川理事長は、「この緑の森の防潮堤というものは、おそらく世界でもほとんど類を見ない、後世に残る非常に大きな贈り物だと思います。私もそういう事業に皆さん方とともに参加する事ができて、本当に嬉しく思っております。今日最後の千年希望の丘の植樹事業にあたって皆さん方にもどうぞ1つ、その歴史的な事業に関わっているんだという思いをそれぞれに持っていただきながら1本1本しっかりと、手応えを感じながら、植えていただけたらいいな、と思っている次第です」と述べ、集まった約1000名のボランティアに混じって全商協有志は植樹作業を行った。
(情報協力・ほくとう通信社)