保通協の料金体系 総務省が改善の必要があると認定 1時間4300円、 剰余金16億円余(5年間)

 遊技機の型式検定試験をおこなっている財団法人保安電子通信技術協会(保通協)の試験業務の手数料基準が、人件費で1分間73.24円、時間換算では4394円(ぱちんこの場合)であることが判明。10月14日に総務省が発表した「検査検定、資格認定等に係る利用者の負担軽減に関する調査結果報告書」によって、改善の必要のある法人のひとつとして発表されたことが明らかになった。

 保通協における改善に必要のあると指摘された点は以下2点。
ひとつは、平成21年度だけでも2億8千万円の剰余金が発生しているが、手数料の見直しをおこなっていないというもの。平成17年〜21年度の5年間では、約16億円余。

 もうひとつは、申請者に過度の負担を求めているというもの。今回、適合率の低い回胴式遊技機(パチスロ)ではなく、適合率の高いぱちんこ遊技機の場合が公表されているが、試験業務は、約1万9800分(約330時間)を要するところから算出された。途中で審査を終了する場合も全額徴収されている。

総務省では、審査時間の減少に応じ、検査料を減額する余地があるとしている。