京都遊協 23団体に総額約1300万円寄贈

京都府遊技業協同組合(白川鐘一理事長)は11月27日、京都市内のANAクラウンプラザホテル京都において、平成27年寄付・助成金贈呈式並びに営業者・管理者等研修会を開催。組合員等約250名が参加した。

京遊協並びに同組合を母体とする公益財団法人京遊連社会福祉基金は毎年、京都府をはじめ京都市及び各種福祉団体・機関に対して社会福祉事業の手助けとなるよう寄附・助成金を贈呈する社会貢献活動に取り組んでいる。贈呈式は二者共催で行なわれており、今年は23団体に対し総額1302万1073円を寄贈した。開催に先立ち挨拶に立った白川理事長は、「社会貢献活動は企業の発展や社会の反映に欠かすことのできない取り組みです。今年は我々の活動が評価され、第10回社会貢献大賞の都府県部門において優秀賞を頂く事もできました。」と語り、組合員に今後も継続した活動支援を要請した。

寄贈内訳は京遊協から社会福祉法人与謝野町社会福祉協議会に車いすで乗降できる車両の購入資金として181万4千円を、同青年部会から社会福祉法人しあわせネットワーク等4団体に施設整備費用として合計118万7073円を助成。京遊連社会福祉基金からは京都市への寄付及び17の福祉団体等に車両購入資金、施設整備事業の助成金として総額1002万円を助成した。尚、財団発足以来の本年度末の寄附金累計額は8億049万8652円となる。

研修会ではタレントの遥洋子さんを招いた講演や、京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室室長補佐の河野靖之氏による講話を行った。遥さんは『接客に大切な「笑顔」と「社交性・社会性」』と題し、笑顔の大切さについて「接客や人付き合いにおいて笑顔は大切な事ですが、その先にある心が伴わなければならない。笑顔本来の使命を左右するのは相手への想像力を働かすこと」と述べ、笑顔を“武器”としてこれからの仕事を頑張ってほしいと語った。

河野室長補佐は、今年10月までの行政処分の執行状況について、指示処分が43件で昨年比12件増加している現状を指摘。「昨年は定期の管理者講習に加え、臨時研修会を開催するなどしていたが残念です。今年は本部の風俗営業係員が何件か立入検査をして、いくつかの違反も目撃しております。“真の”という枕詞をつけていても健全化を求めるレベルに達していない」と厳しい意見を述べた。講話では、なぜ警察が賞品買取や無承認変更、射幸心をそそる広告宣伝に厳しくするのか、という風俗営業の許可営業下にあるぱちんこ店の基礎を再確認する内容で、「今日の話は健全な営業をしている事業者にとっては基本の『キ』です。しかし今だに一部において違反を指摘しても理解してもらえない人もいます。これからは改善が見られなければ私も含め本部の風俗営業担当者も立入を行います。今一度、健全化に向け真摯な対応をお願いしたい」と語った。