全商協所属の中国遊技機商業協同組合(松原陽輔理事長)は1月12日、広島市南区のホテルグランヴィア広島において、新年互礼会を開催。組合員を中心とするおよそ80名以上が参加した。
冒頭、挨拶を行った松原理事長は昨年を振り返り、遊技業界にとって非常に厳しい1年だったと総括。昨年は一昨年末で完全撤去を目指した検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の撤去回収問題が終息し、その余韻が覚めやらぬ中、2004年以来となる規則改正案が発表された。伴って9月下旬以降はこれまでに類を見ないほど多数の事前認定申請の処理に取り組むなど、全商協の各単組では臨時にスタッフを増員する等、各ホールの申請に遅れが生じぬよう対応が取られた。「当組合では特に発給日数に遅れが出る事なく事務処理が進み、安堵している所です。皆様が一致団結して行政との決め事はなんとしてでも達しよう!という強い思いの表れだと感じると共に、『やればできる』という大きな自信、そして行政との信頼関係をより構築する機会となりました。本年も重要な課題が山積しておりますが、当組合ではこれまで同様、根幹事業である中古機流通を中心に、ホール様のお役に立てる事を考えながら、社会貢献活動の拡充や各方面に対する支援を出来るだけ行ってまいりたい」と語った。
来賓には広島県警察本部生活安全部より宮尾豪範部長をはじめ、同生活安全総務課の若岡利男課長、業界関係者からは中国地区遊技業協同組合理事長協議会の全本和由会長や岡山県遊協の千原行喜理事長ら多数が列席した。祝辞に立った宮尾部長は、日頃からの警察業務各般に渡る協力に謝辞を述べ、「昨年は特殊詐欺が多発する中、貴組合にはカープ坊やと特殊詐欺の抑止対策が描かれたマスク1万個を寄贈頂き、ありがとうございます。マスクは各警察署に配り、各種イベント等で配布しております。これからも犯罪の抑止に更なる力添えを頂きたい」と要請した。千原理事長は、「各団体の相互理解、協力が行なわれないとスムーズに事が進まない事が多々ありますが、中国地方においては松原理事長の指導の下、全国的に見てもしっかりと連携がとれ、特に前倒し認定作業などはスムーズに行なえたのではないでしょうか。昨年は様々な風が吹き、厳しい一年となりましたが、今年はその風が結実して良い方向に迎えるようにしていきたい」と語った。
乾杯の発声は全本会長(中国地区協議会)が行った。厳しいときこそ業界が一丸となり、平成30年をより良い年にすべく、高らかに杯を掲げた。参加者が懇親を深め新年を寿ぐ中、アトラクションとして広島市内のマジックバー「手品屋」によるパフォーマンスが行われた。人気マジシャンのジキル氏とハリー鈴木氏がそれぞれ宮尾部長や松原理事長を巻き込みながらパフォーマンスを行い、会場を盛り上げた。