三洋グループ LS世界大会に過去最大となる8カ国が参加

三洋グループ(本社/名古屋市千種区)は7月2日、3日の両日、宮崎県の青島ビーチにおいて、「三洋物産 インターナショナル ライフセービングカップ2016」(NPO法人日本ライフセービング協会)を開催した。

ライフセービング競技とは、海辺での事故を想定し、救助の技術を日々磨いているライフセーバーたちが必要とする救助技術を競技化したスポーツだ。走りづらい砂浜や大きな波、強い潮の流れといった実際に起こりうる状況を想定したものが競技のベースとなっている。美しい海を舞台にした「海物語シリーズ」のメーカーである三洋グループは、海を愛する一員として、ライフセーバーの活動に共感。06年よりオフィシャルスポンサーとなり、ライフセービング競技、国内唯一の国際大会として認知を高めてきた。

9回目の協賛となる本大会では、過去最大参加国数となる8カ国・地域の(9チーム)が参加。各国のトップライフセーバーたちが実地に基づいた全10種目を競い合った。選手たちは2日間で同一競技を行い、その結果を元に総合順位を決定する。今年の総合優勝はオーストラリア、2位はニュージーランド、3位は南アフリカとなった。オーストラリアは大会始まって以来、9連覇となる偉業を達成。強豪国としての強みを見せた。

昨年、総合3位という好成績を残した日本勢は表彰台には届かなかったが、人気の高いビーチフラッグスにおいて、初日は女性部門で但野安菜選手、2日目は男性部門で植木将人選手が優勝を飾るなど、盛り上がりを見せていた。植木選手と優勝を争った南アフリカのライル デモーニー選手は2007年の大会初参加以来、日本選手団との交流を深め良いライバル関係を築いていたそうだ。当時若手だったライル選手は現在では世界大会で優勝を果たすほどのトッププレイヤーにまで成長。指示を仰いだ事もあるという植木選手との再戦を楽しみにしていたそうだ。

第1回開催から担当役員として大会を見守り続けてきた三洋グループの盧昇専務は「大会を通じて各国の選出が交流を図り、互いに高め合う姿を見ると嬉しく思います。10年という月日の中で大会の認知度も高まり、参加を希望する国も増えてきました。“海”を愛する一人として今後もライフセーバーたちの活動を支援していきたい」と語る。

また、会場には過去の大会ダイジェストをパネル展示したPRブースも設置された。ブースには7代目ミスマリンちゃんの高嶋香帆さん、栗咲寛子さんの2名が訪れ、各国の応援フラッグや国旗シールをはじめ、ビーチサンダルやボールペンといったグッズ、更には熱中症予防のためにアイスを配布。一日600セット用意されたグッズはすぐさま品切れとなるなど人気を博していた。

9回目の開催、認知が高まり参加希望国も増えた

観客は各国の旗をもって応援

2日目・ビーチフラッグス優勝の植木選手

人命救助を想定した競技

7代目ミスマリンちゃんも応援に駆けつけた