三洋グループ LS世界大会、日本代表初の2位

三洋グループ(本社/名古屋市千種区)は6月24日、25日の両日、福岡市早良区のシーサイドももち海浜公園において、三洋物産 インターナショナル ライフセービングカップ2017を開催(三洋カップ)。日本唯一のライフセービング競技の国際試合となる本大会は、同社のスポンサードを機に開かれるようになり、今年で10回目を迎える。

ライフセービング競技は海辺での事故を想定し、救助の技術を磨いているライフセーバーたちが必要とする救助技術を競技化したスポーツだ。足元の悪い砂場や大きな波、強い潮の流れなど、救助の際に起こりうる状況を想定したものがベースとなっている。今年は7カ国・地域から8チームが参加。日本からは代表A・Bチーム、海外からはライフセービング大国のオーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アメリカ、南アフリカ、香港、そして初となるオランダが参加した。三洋カップ開催以降、2年に一度開催される世界選手権大会における日本代表の成績は確実に向上しており、昨年は総合8位入賞を成し遂げた。本大会においては混戦の2位争いを抜け、日本代表Aチームが三洋カップ開始以来、初となる2位に輝く快挙を遂げた成した。各種目では特にビーチリレー男子、レスキューチューブレスキュー男子では1位を獲得。日本の強みであるチーム力で勝ち取った競技が大きく影響した。

福岡県のライフセービングシーンは他県と比較して競技人口が少なかったりするなど盛り上がりに欠けていたそうだ。今回の開催は、その様な背景の中、福岡県内でのライフセービング競技の認知普及への意図も込められている。第1回開催から担当役員として大会を見守り続けてきた三洋グループの盧昇専務は、「ライフセーバーたちは純粋な心で命を守る為の活動を日々行っています。我々も海を愛する会社として、そして海への恩返しとして様々な形で今後も支援していきたい」と語る。活動の継続が日本代表のレベルアップに貢献し、そしてそれが水辺の事故ゼロへの道筋となる。現在、ライフセービング協会では同社の支援を受けて、ユース世代を含むライフセービングスポーツの人口拡大、指導者育成、さらにはプール協議会の充実など、将来を見据えた計画を推進している。